サムスン電子、米Comcastに5G基地局を供給
- 2022年09月23日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は米国(アメリカ)はComcastに第5世代移動通信システム(5G)の基地局を供給すると発表した。
Samsung Electronicsは基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備を含めた5G RANソリューションをComcastに対して供給する計画である。
Comcastは600MHz帯および市民ブロードバンド無線サービス(Citizens Broadband Radio Service:CBRS)の3.6GHz帯を使用して5Gを整備する。
なお、CBRSの周波数では第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式や5GのNR方式を導入できる。
地域限定で公衆網や自営網を運用できるため、まったく共通ではないが、日本のローカル5Gと類似した部分がある。
600MHz帯および3.6GHz帯ともにSamsung Electronicsが5G RANソリューションをComcastに供給することになる。
Samsung ElectronicsがComcastに納入する5G RANソリューションの詳細な製品までは公表していないが、CBRS向けのスモールセルなどが含まれている。
5Gを導入することが確定しており、5Gの無線方式はNR方式となる。
NR Bandは600MHz帯がFR1のn71で、3.6GHz帯がFR1のn48である。
これまで、Comcastは米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして携帯通信事業を行うCellco Partnershipの携帯通信網を使用した仮想移動体通信事業者(MVNO)として携帯通信事業を展開している。
個人顧客向けにはXfinity Mobile、法人顧客向けにはComcast Business Mobileとして携帯通信サービスを提供する。
しかし、高トラヒックエリアを中心として特定のエリアで5Gを強化するために移動体通信事業者としてComcastが5Gを整備することになった。
600MHz帯は帯域幅が狭いため、高速通信は期待できないが、屋内を含めて広範なカバレッジの確保が期待できる。
3.6GHz帯ではカバレッジは限定的となるが、比較的広い帯域幅で高速通信を実現できる見通しである。
Comcastが移動体通信事業者として5Gを商用化する時期は発表していない。
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