マカオの5G周波数が確定、CTMはn1とn78で商用化
- 2022年11月24日
- 海外携帯電話
マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)が第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式で使用する周波数が確定した。
マカオ特別行政区の政府機関で電気通信分野などの規制を司る郵電局(Direccao dos Servicos de Correios a Telecomunicacoes)が移動体通信事業者に対する周波数の割当状況を更新したことで判明している。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者としてはCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)およびChina Telecom (Macau) (中國電信(澳門))が5Gの免許を取得しており、NR方式に準拠した5Gを導入することになった。
なお、マカオ特別行政区ではCompanhia de Telecomunicacoes de Macauが2022年11月14日に5Gを商用化しており、China Telecom (Macau)は2022年12月末までに5Gを商用化する予定である。
郵電局が公開した情報によると、Companhia de Telecomunicacoes de Macauは1920~1925MHzおよび2110~2115MHzの5MHz幅*2と3500~3600MHzの100MHz幅、China Telecom (Macau)は3400~3500MHzの100MHz幅をNR方式で使用する。
これまでに、Companhia de Telecomunicacoes de MacauはNR方式で使用する周波数として将来的に使用する計画の周波数も含めて700MHz帯、1.8GHz帯、2.1GHz帯、3.5GHz帯、4.7GHz帯、28GHz帯と案内していたが、5Gを商用化した時点では2.1GHz帯と3.5GHz帯を使用することが確定した。
NR Bandは2.1GHz帯がFR1のn1で、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
China Telecom (Macau)は5Gの免許に係る第197号行政長官指示の付録で3.5GHz帯の100MHz幅を使用すると明記しており、その時点で3.5GHz帯の100MHz幅を使用することが確定していたが、詳細な周波数範囲までは公表していなかった。
そのため、郵電局が公開した情報から詳細な周波数範囲が判明したことになる。
NR Bandはn78として運用している。
マカオ特別行政区では5G向けに周波数を追加割当する計画で、5Gの通信速度は順次高速化する予定である。
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