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タイのAISとZTE、合計1300MHz幅でNR-DCの試験を実施



タイの移動体通信事業者(MNO)でAISとして事業を行うAdvanced Wireless Network (AWN)は中国のZTE Corporation (中興通訊)と第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式でNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)の新たな試験を実施したと発表した。

Advanced Wireless NetworkおよびZTE Corporationは2022年3月に米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesと共同で最初のNR-DCの試験を実施したが、2023年2月には帯域幅を拡張して新たな試験を実施することになった。

新たな試験はNR-DC 2.0として実施しており、実験室に加えてタイの首都・バンコク都(クルンテープ都)とその周辺の商用環境でも行った。

なお、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成のOption 2である。

周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の2.5GHz帯とミリ波(mmWave)の26GHz帯を使用して同時通信する。

NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41で、26GHz帯がFR2のn258となる。

基地局を構成する無線装置はZTE Corporationが開発および製造したアンテナ一体型無線装置を使用している。

帯域幅は2022年3月の試験ではn41で100MHz幅、n258で800MHz幅を使用しており、合計で900MHz幅となっていた。

2023年2月の試験ではn41で100MHz幅、n258で1200MHz幅に拡張しており、合計で1300MHz幅に達する。

通信速度は2022年3月の試験では下り8.5Gbps/上り2.17Gbpsを記録したが、2023年2月の試験では下り22.01Gbps/上り4.32Gbpsに達しており、通信速度の大幅な高速化を確認した。

2023年2月の試験ではn41とn258の速度の内訳も公表しており、下りはn41が1.7Gbps、n258が20.41Gbps、上りはn41が0.16Gbps、n258が4.16Gbpsとなっている。

Advanced Wireless Networkは2.5GHz帯で100MHz幅、26GHz帯で1200MHz幅を取得したため、2.5GHz帯と26GHz帯を完全に使用して試験を実施したことになる。

n258は1搬送波あたりの帯域幅が最大400MHz幅で、400MHz幅の3搬送波で1200MHz幅を使用するキャリアアグリゲーション(CA)の組み合わせが定義されているが、対応した通信モデムが製品化されていない。

商用の5Gで展開する時期も確定していない。

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