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KDDI、埋設型5G基地局の運用を開始



KDDIは埋設型の第5世代移動通信システム(5G)の基地局の運用を開始したと発表した。

埋設型の5Gの基地局は東京都千代田区大手町に所在するKDDI大手町ビル内敷地で2022年12月に運用を開始したという。

埋設型の5Gの基地局を活用することで、景観に配慮が必要な場所でエリアの整備の加速を期待できる。

KDDIは埋設型の5Gの基地局を導入した背景などを説明している。

従来の鉄塔設置型や施設屋上設置型の基地局は地上のアンテナなどが景観に影響を与える場合がある。

そのため、条例などに基づき景観に配慮が必要な場所では基地局の開設に様々な工夫が必要となっていた。

解決手段のひとつとして基地局を構成する通信設備を地表面下に設置する埋設型の基地局の導入が期待されている。

2021年7月には埋設型の基地局を対象とする総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の電波防護指針の新制度が施行された。

KDDIは2018年から商用の携帯通信網で埋設型の基地局の導入に向けた検討を進めてきた。

2022年12月に埋設型の5Gの基地局の運用を開始しており、5Gの無線方式としてはNR方式を運用することになる。

2023年2月までに検証を通じて半径約50mのカバレッジを確保できることを確認したという。

無線装置やアンテナなど基地局を構成する通信設備は地表面下に埋設した筐体に収納している。

浸水の対策も考慮した設計を採用しているという。

強風の影響を受けにくい特徴も有する。

KDDIによると2023年2月28日時点で埋設型の5Gの基地局を導入した事例は日本の通信事業者としては初めてである。

KDDI

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