JTOWER、ローカル5Gの無線局免許を取得
- 2023年03月15日
- Local 5G
JTOWERはローカル5Gの無線局免許を取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで無線局免許の情報を確認できる。
JTOWERは2023年3月9日付けで3局のローカル5Gの無線局免許を取得している。
いずれも無線局の種別は基地局で、無線局の目的は電気通信業務用である。
周波数と帯域幅は4800~4900MHzの100MHz幅で運用することができる。
最大出力は500mWとなっている。
ローカル5G向けに割当した周波数で動作するため、ローカル5Gの基地局の無線局免許と分かる。
第5世代移動通信システム(5G)の無線方式はNR方式で、NR BandはFR1のn79として運用することになる。
基地局の設置場所は東京都港区であるため、JTOWERは東京都港区内でローカル5Gの基地局を開設する。
ローカル5Gでは無線アクセスネットワーク(RAN)構成として単独で動作するスタンドアローン(SA)構成もしくは第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を導入できる。
NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式に常時接続が必須となる。
制度上は携帯電話事業者など他社が運用するLTE方式もアンカーバンドとして利用できるが、JTOWERはLTE方式の基地局の無線局免許を取得していないため、SA構成で運用すると思われる。
JTOWERはローカル5Gに関する事業も展開しており、n79のローカル5Gに対応した共用装置の開発を完了している。
JTOWERの本社にはJTOWERローカル5Gラボの整備も行い、実験試験局免許を取得してローカル5Gの試験を実施してきたが、商用の無線局免許の取得は初めてとなる。
JTOWERの本社は東京都港区に所在するため、商用の無線局免許のローカル5GもJTOWERローカル5Gラボで導入すると思われる。
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