ソフトバンクとエリクソンが5G設備などで新契約、新型Massive MIMO装置も採用
- 2025年08月01日
- SoftBank-総合

SoftBank Corp.およびスウェーデンのEricssonは第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)の通信設備の導入に係る新たな契約を締結したことが分かった。
Ericssonから新たな契約に関する情報を開示している。
EricssonはSoftBank Corp.の携帯通信網を強化する無線装置のベンダの一社として採用されたという。
北海道、東北地方、関東地方、北陸地方、東海地方、一部地域を除く関西地方の6地域でSoftBank Corp.の携帯通信網を強化するために無線装置を供給する。
一部地域を除く関西地方は奈良県および和歌山県を除く関西地方を指すと思われ、新たな契約でも関西地方では滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県でEricssonの無線装置を展開する見込みである。
対象の無線方式は4GのLTE方式および5GのNR方式となる。
対象の周波数には低帯域、中帯域、高帯域が含まれる。
一般にサブ6GHz帯(Sub6)のプラチナバンドやCバンドからミリ波(mmWave)まで対象の周波数に含まれると解釈できる。
Ericssonが展開するEricsson Radio Systemの製品とソリューションを活用してSoftBank Corp.の4Gおよび5Gの強化、さらなる5G SAの拡大、人工知能(AI)による高度な運用の自動化や効率化に貢献すると表明している。
なお、5G SAはNR方式が単独で動作する無線アクセスネットワーク(RAN)構成であるスタンドアローン(SA)構成に準拠した5Gを意味する。
EricssonはSoftBank Corp.に供給する無線装置の一部も開示しており、新型のMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置としては軽量で設置が容易なAIR 3255や省エネルギーで大容量かつ超広帯域のAIR 6476を供給する計画である。
SoftBank Corp.向けのAIR 6476は機器名称をERS 6476 B77Fとして電波法に基づく工事設計認証を受けており、SoftBank Corp.の3.4GHz帯、3.5GHz帯、3.9GHz帯でNR方式を運用できる。
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