ノキア、NTTドコモの5G向けにO-RAN準拠の制御装置を供給
- 2023年11月23日
- docomo-総合
フィンランドのNokiaの完全子会社で同国のNokia Solutions and NetworksはNTT DOCOMOの第5世代移動通信システム(5G)向けにO-RAN ALLIANCEの標準仕様に準拠した制御装置を供給すると発表した。
Nokia Solutions and Networksは集約装置および分散装置のソフトウェアを含めた5G AirScaleベースバンドソリューションをNTT DOCOMOが日本全国で整備する商用の5Gで展開するという。
NTT DOCOMOに供給する5G AirScaleベースバンドソリューションはO-RANフロントホール仕様に準拠するため、NTT DOCOMOが採用するNokia Solutions and Networks以外のベンダのO-RANフロントホール仕様に準拠した無線装置も接続できる。
集約装置および分散装置は親局で制御装置となる。
無線装置は子局で、制御装置および無線装置ともに基地局を構成する主要な無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備となっている。
O-RAN ALLIANCEはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の標準仕様の策定を推進する標準化団体である。
O-RAN ALLIANCEで策定したフロントホールインタフェースの標準仕様がO-RANフロントホール仕様となる。
O-RANフロントホール仕様に準拠した制御装置と無線装置はベンダを問わず組み合わせることができる。
これまで、NTT DOCOMOの商用の5GではFujitsu (富士通)およびNEC Corporation (日本電気)の制御装置、DKK (電気興業)、Fujitsu、NEC Corporation、Nokia Solutions and Networks、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)の無線装置を採用している。
NTT DOCOMOは5Gの展開でオープンRANを採用しているため、O-RANフロントホール仕様に準拠したFujitsuもしくはNEC Corporationの無線装置とO-RANフロントホール仕様に準拠したDKK、Fujitsu、NEC Corporation、Nokia Solutions and Networks、Samsung Electronicsの無線装置を組み合わせてきた。
新たにNokia Solutions and NetworksのO-RANフロントホール仕様に準拠した制御装置も導入および展開することになる。
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