米Airspan Networks、楽天モバイル向けと同型のミリ波5G無線装置を豪州で展開へ
- 2023年12月11日
- 海外携帯電話
米国(アメリカ)のAirspan Networks Holdingsは同社の完全子会社で同国のAirspan Networksが豪州(オーストラリア)のProspecta Utilitiesと豪州全土でミリ波(mmWave)の周波数で第5世代移動通信システム(5G)を展開するために協業すると発表した。
Prospecta Utilitiesはライフスタイルの向上に向けて通信手段を変革を掲げており、独自の通信インフラストラクチャの整備を計画している。
Airspan NetworksとProspecta Utilitiesの協業では豪州全土に固定通信用途でミリ波の周波数を利用した5Gを展開して通信手段を変革するという。
2024年3月までに5Gの試験を開始する計画である。
無線方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用する。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成で運用することを公表している。
SA構成では第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成では実装できない高度な機能を実装できるほか、LTE方式の構築および運用が不要であるため、SA構成で運用することを決定したと思われる。
これまでに、ミリ波の周波数が単独で動作するSA構成は世界的に商用化の実績がない。
しかし、ミリ波の周波数が単独で動作する通信モデムが製品化されたため、将来的にはミリ波の周波数が単独で動作する端末の製品化も期待できる。
Airspan Networksはミリ波の周波数で動作する5Gの無線装置を含めたソリューションを供給する。
無線装置は小型で低消費電力な屋外向けスモールセル用のアンテナ一体型無線装置であるAir5G 7200を展開する計画である。
Air5G 7200はRakuten Mobile (楽天モバイル)の商用の5Gで広範に採用の実績がある無線装置である。
豪州ではRakuten Mobile向けと同型の無線装置を展開することになる。
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