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オプテージがローカル5GでNR-DCを導入か、28GHz帯は約9ヶ月ぶり2023年2件目の免許



OPTAGEはローカル5Gの基地局の無線局免許を新たに取得したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運営する電波利用ホームページを参照すると、2023年12月20日付けで5局の基地局の無線局免許を取得した。

いずれも無線局の目的は電気通信業務用で、周波数と帯域幅は4局が4.7GHz帯で100MHz幅、1局が28GHz帯で400MHz幅である。

4.7GHz帯では4800~4900MHzの1搬送波、28GHz帯では28200~28300MHz、28300~28400MHz、28400~28500MHz、28500~28600MHzの4搬送波で運用できる。

いずれもローカル5Gの周波数であるため、ローカル5Gの基地局の無線局免許と分かる。

送受信所は4.7GHz帯の1局が兵庫県明石市、3局が兵庫県播磨町、28GHz帯の1局が播磨町となっている。

ローカル5Gでは無線方式としてNR方式の導入を認めており、NR Bandは4.7GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2-1のn257となる。

ノンスタンドアローン(NSA)構成でアンカーバンドとして機能する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の無線局免許は取得しておらず、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成で運用すると考えられる。

SA構成でn257の搬送波が単独で動作する端末は製品化されていないため、n79を優先の搬送波とするNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)を実装してn257と同時通信することになると思われる。

総務省の近畿総合通信局の発表によると、明石市ではKawasaki Heavy Industries (川崎重工業)の明石工場、播磨町ではKawasaki Heavy Industriesの播磨工場でOPTAGEが免許人としてローカル5Gを整備する。

OPTAGEは過去にもローカル5Gの基地局の無線局免許を取得した実績があり、新たに取得した5局を加えると合計で7局となる。

総務省は2019年12月24日にローカル5Gを制度化しており、当初は対象の周波数を28GHz帯の28200~28300MHzに限定していたが、2020年12月18日には4.7GHz帯の4600~4900MHzおよび28GHz帯の28300~29100MHzを追加した。

4.7GHz帯を追加後はローカル5Gの基地局の無線局免許の多くが4.7GHz帯で、2023年の交付件数は2023年12月20日までに4.7GHz帯では397件に達するが、28GHz帯ではOPTAGEを含めてわずか2件にとどまる。

28GHz帯のローカル5Gの基地局の無線局免許は2023年3月27日付けで交付したSony Wireless Communicationsの1件以来で約9ヶ月ぶりとなる。

総務省

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