チリのEntel、衛星と携帯端末の直接通信でSpaceXと提携
- 2024年01月13日
- 海外携帯電話
チリの移動体通信事業者(MNO)であるEntel PCS TelecommunicationsはSpaceXとして事業を行う米国(アメリカ)のSpace Exploration Technologiesと商業提携を締結したと発表した。
Entel PCS TelecommunicationsとSpace Exploration Technologiesの商業提携は衛星と携帯端末の直接通信に係る提携となる。
Space Exploration Technologiesが設計および運用するStarlinkの衛星から携帯通信網を構築して遠隔地などでカバレッジを確保する計画である。
2024年12月末までに衛星と携帯端末の直接通信を商用化する計画で、Entel PCS TelecommunicationsとSpace Exploration Technologiesは商用化に向けた準備を進める。
衛星と携帯端末の直接通信はサービスリンクに標準の携帯通信技術を用いる。
そのため、既存の携帯端末で衛星と直接通信できる。
なお、サービスリンクの携帯通信技術としては第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を採用することが決定している。
Space Exploration Technologiesは衛星と携帯端末の直接通信をDirect to Cellとして展開する。
これまでに、世界各地の複数の移動体通信事業者とDirect to Cellの採用で合意している。
日本の移動体通信事業者としてはKDDIがDirect to Cellを採用する。
KDDIおよびEntel PCS Telecommunicationsのほかに米国のT-Mobile USA、スイスのSalt Mobile、ニュージーランドのOne New Zealand Group、カナダのRogers Communications、豪州(オーストラリア)のOptus MobileもDirect to Cellを採用する計画である。
Entel PCS TelecommunicationsはDirect to Cellの採用を決定した7番目の移動体通信事業者となる。
スポンサーリンク