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米Verizon Wireless、Cバンド5Gを順次高速化



米国(アメリカ)の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして携帯通信事業を行うCellco PartnershipはCバンドの第5世代移動通信システム(5G)を順次高速化する。

Cバンドの5GはCバンドの周波数の一部で整備した5Gのことで、Cellco Partnershipの場合は一般的に3.7GHz帯で整備した5Gを意味する。

5Gの無線方式はNR方式を採用しており、NR BandはFR1のn77となる。

米国では地域単位で周波数を割当している。

Cellco Partnershipは3.7Ghz帯の割当対象の全部となる406地域で3.7GHz帯を取得しており、帯域幅は140MHz幅から200MHz幅の範囲で、平均では161MHz幅を保有する。

2度の延期後の2022年1月19日から3.7GHz帯で5Gを提供しているが、当初は既存免許人である衛星事業者が3.7GHz帯を利用していたため、3.7GHz帯の5Gは46地域に限定して60MHz幅で商用化した。

2023年8月14日までに既存免許人の周波数移行が完了したため、Cellco Partnershipが取得した3.7GHz帯は完全に利用できるようになった。

Cellco Partnershipが3.7GHz帯で5Gを導入に359地域では帯域幅を拡張して通信速度を高速化する。

高速化の幅は地域や機種などの条件で異なるが、200MHz幅を保有する地域でキャリアアグリゲーション(CA)の適用によって200MHz幅を利用できる機種では最大で3倍以上も高速化を実現できる。

3.7GHz帯で5Gを導入していない47地域では3.7GHz帯で5Gを順次導入する予定である。

3.7GHz帯は高速通信とカバレッジを両立できる周波数として期待されている。

406地域の居住者は約2億5,000万人であるため、理論上は海外領土を除く米国の80%近くの人口をカバーできることになる。

5Gで主力の周波数として広範囲で整備する計画である。

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