クウェートのOoredoo Kuwait、5.5Gとしてミリ波5Gの試験に成功
- 2024年01月31日
- 海外携帯電話
クウェートの移動体通信事業者(MNO)でOoredoo Kuwaitとして携帯通信事業を行うNational Mobile Telecommunications Companyはミリ波(mmWave)の第5世代移動通信システム(5G)の試験に成功したと発表した。
National Mobile Telecommunications Companyはクウェートの政府機関で電気通信分野などの規制を司る通信情報技術規制庁(Communication and Information Technology Regulatory Authority:CITRA)と協力してミリ波の周波数を用いた5Gの試験に成功したという。
試験では前例のない速度を達成したと案内している。
詳細な周波数などの条件および速度などの結果は開示していない。
固定通信用途を想定して試験を実施しており、従来のサブ6GHz帯(Sub6)の周波数を用いた5Gと比較して高速通信を容易に実現できるため、新たなサービスを提供できるという。
さらなるミリ波の周波数の活用も探求する意向で、産業分野およびスポーツ分野で試験を実施する計画である。
産業分野では産業用機械の遠隔制御や自動運転の試験を進める。
スポーツ分野では競技場でミリ波の周波数を用いた5Gを整備する計画で、競技場における新たな通信環境の基準を設定すると表明している。
なお、ミリ波の周波数を用いた5Gを5.5Gと呼称しており、高度な5Gとして位置付けている。
National Mobile Telecommunications Companyはカタールの移動体通信事業者であるOoredooの連結子会社である。
OoredooによるNational Mobile Telecommunications Companyに対する持分比率は92.1%となっている。
2019年6月15日に5Gを商用化したが、当初よりサブ6GHz帯の周波数を使用している。
5Gでは基地局を構成する無線装置は中国のHuawei Technologies (華為技術)を採用する。
そのため、ミリ波の周波数を用いた5Gでも無線装置はHuawei Technologiesから調達したと思われる。
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