バーレーンで全社の5G回線を入手、Batelcoはオプション必須
中東には琵琶湖と近い面積で滋賀県と近い人口を擁する国がある。
それはペルシア湾に浮かぶ島国・バーレーンで、琵琶湖に滋賀県民全員を入れたようなイメージとなるため、滋賀県民として訪問しなければならないと思い、バーレーンへ第5世代移動通信システム(5G)を試しに行った。
バーレーンの移動体通信事業者はBatelcoとして携帯通信事業を行うBahrain Telecommunications Company、stc Bahrain、Zain Bahrainの3社で、全社がプリペイドプランで5Gを提供しており、バーレーン国際空港(BAH)内の直営店で5Gに対応した回線を容易に入手できる。
stc BahrainとZain Bahrainは特に説明の必要はないが、Bahrain Telecommunications Companyでは5Gに対応と案内するプリペイドプランでもオプションに加入する必要がある。
事前の調査ではBahrain Telecommunications Companyのプリペイドプランで5Gを利用する場合はオプションの5G Accessに加入する必要があると認識していたが、バーレーン国際空港内の直営店の従業員からは標準の状態でも市街地に行けば5Gに切り替わると案内を受けた。
バーレーン各地でBahrain Telecommunications Companyが開設した5Gの基地局を確認できたが、5Gの基地局付近でも5Gに切り替わらず、5G Accessに加入することにした。
5G Accessは料金が5バーレーンディナール(約2,000円)、有効期間が30日感で、SMSで88188宛に5Gもしくはダイヤル画面でUSSDコードの*911#を発信すると5G Accessの加入を申請できる。
5G Accessに加入後はすぐに5Gを利用できたため、やはりBahrain Telecommunications Companyの公式ウェブサイトに記載の通り5Gに対応と案内するプリペイドプランでも5G Accessに加入する必要がある。
stc BahrainやZain Bahrainは標準で5Gを利用できるため、手間や費用を考慮するとBahrain Telecommunications Companyはあまり優しくない印象を受けた。
なお、3社とも無線方式はNR方式を採用しており、周波数は2.5GHz帯と3.5GHz帯で運用しているが、3.5GHz帯が中心となっている。
NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41で、3.5GHz帯がFR1のn78である。
5Gの基地局付近で通信環境が良好な複数の地点で通信速度を測定すると、下りはBahrain Telecommunications Companyで約1.3Gbps、stc Bahrainで約1.4Gbps、Zain Bahrainで約600Mbpsを記録した。
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