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KDDIが約4割軽量化の基地局アンテナ支持柱を導入、コスモシステムと共同開発



KDDIおよび同社の完全子会社であるKDDI Engineeringは携帯電話の基地局で約4割の軽量化を実現したガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製のアンテナ支持柱を導入すると発表した。

ガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱はCOSMO SYSTEMと共同で開発したという。

従来の鋼製のアンテナ支持柱と比較して重量は約4割の削減を実現している。

KDDIの基地局では2024年1月からガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱を本格導入する。

ガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱を導入することで、基地局の建設期間を短縮できるため、第5世代移動通信システム(5G)の早期展開に貢献するという。

通信量の増大を受けて基地局の増設が必要であるが、基地局の建設では少子高齢化に伴う労働力不足や工事作業の負担が大きな課題となっている。

基地局の設置場所への負担を軽減する観点からも基地局を構成する通信設備の軽量化が求められている。

従来の鋼製のアンテナ支持柱は設置にクレーンを必要としたが、ガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱の設置にはクレーンは不要で、人力で搬入および建柱を行える。

ガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱を採用することで、工事の作業効率を向上するほか、クレーンの設置に係る道路使用許可申請や施設屋上への荷揚げの安全管理も不要となるため、基地局の建設期間の短縮や5Gの早期展開に貢献できると説明している。

日本では集中豪雨、大規模台風、地震などの自然災害に対しても通信を維持できる頑丈な通信設備の需要が高まっている。

ガラス繊維強化プラスチック製のアンテナ支持柱は強度を向上する製法を採用しており、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震級の地震にも耐えられる高耐久な設計を適用した。

KDDI

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