シャープ、中国国外でスマホ製造を検討
- 2024年03月11日
- Android関連
台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の関連会社であるSHARP CORPORATIONは中国国外でスマートフォンの製造を検討していることが分かった。
Hon Hai Precision Industryの連結子会社で英領ケイマン諸島のFIH Mobile (富智康国際)が2023年第4四半期および2023年通期の業績報告で言及している。
SHARP CORPORATIONの携帯電話事業では円安などの影響で販売価格が上昇したことで、消費者の携帯電話の購入意欲が低下しており、中国の人件費の高騰に伴う影響を抑える目的で中国国外の工場を積極的に探しているという。
近年はSHARP CORPORATIONが設計開発したスマートフォンは基本的にインドネシアおよびシンガポール向け以外はFIH Mobileの連結子会社で中国のFutaijing Precision Electronics (Yantai) (富泰京精密電子(煙台))の工場で製造を行う。
FIH Mobileの連結子会社が保有する中国の工場で製造を行うが、中国国外で製造を検討していることになる。
なお、インドネシア向けモデルはインドネシアで販売する要件を満たすためにインドネシア国内で製造を行い、インドネシア向けモデルをベースとするシンガポール向けモデルも同様である。
FIH Mobileは香港交易所に上場しており、Hon Hai Precision Industryが関連会社として扱うSHARP CORPORATIONは上場規則でFIH Mobileの関係者に該当するため、業績報告ではSHARP CORPORATIONに係る情報も開示する。
2023年通期はFIH Mobileの売上高でSHARP CORPORATIONに対する製品の販売やサービスの提供は7.58%を占めた。
SHARP CORPORATIONでは持続可能な社会の推進に向けた取り組みとして本体に再生素材を用いたAQUOS wish3を製品化しており、シニア層からも選ばれているという。
携帯電話以外の製品の開拓も続けており、FIH Mobileの研究開発能力を活用してモバイル無線LANルータなどの製品を展開している。
スポンサーリンク