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iPhone 16シリーズは日本国内で2.3GHz帯の5Gを利用可能に



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は電波法に基づく技術基準適合証明などを受けた機器の情報を更新した。

米国(アメリカ)のApple製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「A3286」、「A3289」、「A3292」、「A3295」が2024年9月10日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を受けたことが開示された。

それぞれiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxの日本で販売する型番である。

いずれもTD-5G-NR(Sub6帯)用陸上移動局に該当する証明規則第2条第11号の30に規定する特定無線設備では2.3GHz帯でも工事設計認証を受けている。

2.3GHz帯では中心周波数が2340~2360MHzで帯域幅が20MHz幅もしくは中心周波数が2350MHzで帯域幅が40MHz幅で動作する。

第5世代移動通信システム(5G)の無線方式はNR方式で、NR BandはFR1のn40となる。

これまで、5Gに対応したiPhoneでは全機種がハードウェアとしてはn40を実装しているが、n40の周波数では工事設計認証を受けていないため、日本国内ではn40をソフトウェアの制御で無効化して利用できない状況となっていた。

しかし、iPhone 16シリーズでは少なくとも電波法上は日本国内でn40を利用できる。

日本ではKDDIと同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)が地域ごとに連携する1の者として5G向けに2.3GHz帯の割当を受けており、KDDIはn40の基地局を開設している。

KDDIはauの公式ウェブサイトに掲載する対応周波数の一覧表にn40を入れておらず、公式にはKDDIの携帯通信網でn40の動作状況を確認できないが、KDDIの携帯通信網を利用時にソフトウェア上でもn40を有効化する仕様であれば、KDDIのn40に対応することになる。

総務省

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