KDDIと京セラ、ミリ波エリアを大幅に拡大する無線中継技術を開発
- 2024年12月19日
- KDDI-KYOCERA
KDDI CORPORATIONおよびKYOCERA Corporation (京セラ)は第5世代移動通信システム(5G)の高度化および第6世代移動通信システム(6G)の時代で高周波数帯の活用に有効なミリ波(mmWave)の28GHz帯のエリアを効率的に拡張する無線中継技術の開発に成功したと発表した。
ミリ波のエリアを効率的に拡張する無線中継技術では従来の無線中継技術における受信機能と送信機能の独立概念を一新して送受信機能を備え、無線環境に応じて動的に役割を切り替えられる。
受信したミリ波の基地局の電波の中継網を中継器自体が自律的に形成してミリ波のエリアを効率的に拡張する特徴を備える。
中継器は相互に連携してメッシュ状に繋がり、ミリ波のエリアの拡大を実現する。
中継器の徹底した小型化と軽量化も行い、街路灯などにも設置できるという。
東京都新宿区西新宿では2024年10月29日から東京都と新宿区が保有する地下出入口や街路灯などに合計で22台の中継器を設置して試験を実施した。
試験では道路のミリ波のカバー率は従来の33%から99%と大幅な拡大を確認できた。
当面は5Gで適用することを想定しているが、6Gでも適用できると説明している。
KDDI CORPORATIONおよびKYOCERA Corporationは2025年3月31日まで試験を継続して2025年度の実用化を目指す計画である。
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