ZTVが地域BWAを5G NR化、日本全国で初めて
- 2025年04月23日
- Regional BWA

ZTVは地域BWAの無線局に関して総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の東海総合通信局よりNR化に係る変更許可を受領したと発表した。
ZTVは地域BWAで無線方式として第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と高度な互換を確保したAXGP方式を導入しているが、NR化として第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に順次移行する予定である。
既存の基地局の無線局免許の変更認定に伴いNR化を進めると思われる。
ZTVは滋賀県、和歌山県、三重県で地域BWAを展開している。
東海総合通信局は静岡県、岐阜県、愛知県、三重県を所管するため、まずは三重県で開設した地域BWAの基地局をNR化する。
ZTVによると地域BWAをNR化する事例は日本全国で初めてという。
地域BWAでは2.5GHz帯の周波数を用いる。
バンド番号はAXGP方式では事実上のLTE方式のBand 41として運用しているが、NR方式に移行後はFR1のn41として運用する見込みである。
これまでに、ZTVはローカル5Gも導入しているため、NR方式は地域BWAおよびローカル5Gで運用することになる。
地域BWAでは基地局を構成する無線装置のベンダは中国のHuawei Technologies (華為技術)およびフィンランドのNokia Solutions and Networksとなる。
Huawei Technologies製の無線装置はHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング)を通じて、Nokia Solutions and Networks製の無線装置はGRAPE ONEを通じて調達している。
主に比較的初期に開設した基地局でHuawei Technologies製の無線装置を展開しており、一部の基地局ではHuawei Technologies製の無線装置からNokia Solutions and Networks製の無線装置に置き換えている。
NR化はNokia Solutions and Networks製の無線装置を展開する基地局が対象と思われる。
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