ベトナムの各キャリアは1.8GHz帯でLTEの試験を実施へ
- 2015年05月13日
- 海外携帯電話
ベトナムの情報通信省(MIC)はベトナムの首都・ハノイで開催された4G LTE International ConferenceにおいてLTEサービスに関する計画を明らかにした。
これまでに情報通信省は2.6GHz帯と2.3GHz帯をLTE方式に割り当てることを計画であることが分かっている。
2014年に情報通信省が2.6GHz帯でLTE方式のテストを実施し、2015年には各移動体通信事業者がLTE方式のテストを実施するフェーズに入るという。
各移動体通信事業者に対しては、GSM方式で使用している1.8GHz帯におけるLTE方式の試験を許可したことを明らかにしている。
2016年初めまで1.8GHz帯におけるLTE方式の試験を実施し、入札を通じて正式にLTEサービスの免許を付与する方針とのことである。
情報通信省はLTEサービス用に新たな周波数を割り当てる予定であるが、割り当てがまだ行われていないため、割り当て済みの周波数でLTE方式の試験を実施することを認めたと思われる。
また、2016年の初めまで試験を実施するとのことで、LTEサービスの商用化は2016年に入ってからとなることが分かる。
ASEAN諸国でLTEサービスを商用化していない国はベトナムとミャンマー(ビルマ)のみであり、ベトナムは他のASEAN諸国と比べて新技術の導入は遅れた状態にある。
LTE方式の導入が遅れたことについて、ベトナムは発展途上国であるために新技術の開発は難しく、世界的にこなれた技術を導入するためと理由を明らかにしている。
世界でLTE方式の利用者は5億人を超えており2,400以上のLTE端末が登場し、LTE方式は急速に普及しているが、ベトナムにとってはこれが重要という。
また、CDMA2000方式は優れた技術であるが、利用者が限られており、結果的には成功しなかったと過去の事例を取り上げている。
過去にベトナムではCDMA2000方式が導入されたものの、普及せずにサービスが終了することになり、この苦い思い出を繰り返さないために、LTE方式が確実に普及してから導入する狙いがあったと考えられる。
リッチなコンテンツを開発する上で、3Gの通信速度では限界があるため、LTE方式の導入を決める要因となったことも明らかにしている。
LTE方式の成功を確実にするため、慎重に検討したと締め括っている。
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