韓国のOptisがPantechを買収することで合意、Pantechは回生の道へ
- 2015年07月17日
- Android関連
3度も身売りに失敗した韓国のPantechは企業再建手続きの中止を申請して清算が濃厚とする意見が支配的であったが、大方の予想を覆して奇跡的に回生の道へ進むことになった。
韓国のOptisを中心としたコンソーシアムとPantechは、2015年7月17日にOptisを中心としたコンソーシアムがPantechを買収することで合意した。
買収額は約400億韓国ウォン(約43.18億円)とされており、契約の合意に先立ってまずは約20億韓国ウォン(約2.16億円)を支払ったという。
Pantechは3度目の身売りに失敗してからは身売りの手続きを中止し、企業再建手続きも中止していたが、そんな中でOptisを中心としたコンソーシアムがPantechの買収に名乗り出た。
ソウル中央地方裁判所はOptisを中心としたコンソーシアムについて調査を実施し、資金面などで問題がないと判断し、Pantechの買収を許可する判断を下した。
これに伴い、Optisを中心としたコンソーシアムがPantechを買収することで正式に合意し、OptisによるコントロールのもとでPantechはスマートフォン事業を建て直し、また新規事業への参入なども検討する。
Optisを中心としたコンソーシアムを主導するOptisはSamsung Electronicsの元社員らによって2005年に設立した企業で、光学ドライブの製造を主要事業としている。
2012年にはSamsung Electronicsのフィリピン法人傘下のSamsung Electronics Philippines Manufacturingを買収し、2014年にはToshiba Samsung Storage Technologyの株式49.9%を取得して2017年に株式100%を買収する計画とされている。
光学ドライブの製造を主力としつつカメラのオートフォーカス装置の開発に参入するなど事業分野の拡大も進めており、Pantechを取得したことでPantechを通じてスマートフォン事業に参入することにもなる。
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