総務省が電波とペースメーカなどに関する指針を改定、携帯電話の電波で誤作動の可能性が低いことを盛り込む
- 2015年08月31日
- 携帯電話総合
総務省は「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針」の改定を行ったことを発表した。
これまで総務省では毎年度、携帯電話などの電波が心臓ペースメーカや除細動器などの植込み型医療機器に及ぼす影響に関する調査を実施しており、その結果に基づいて指針を改定した。
指針の改定案については2015年7月3日から2015年8月3日までの間に意見を募集し、2件の意見が提出されたことを公表している。
提出された意見を踏まえて指針を改定し、また提出された意見に対する総務省の考え方を明らかにした。
総務省の調査では携帯電話の電波を規格上の最大出力で継続的に発射し、また植込み型医療機器の感度を最大にするなど極めて厳しい条件で試験を行ったという。
実際には、携帯電話は一般生活において最大出力で電波を継続して発射することは稀であり、また植込み型医療機器の感度を最大にして使用することはほとんどないとのことである。
そのため、一般生活で試験の条件と同じ状況となる可能性は非常に低く、試験で影響が確認された距離まで携帯電話などの電波利用機器が近接した場合でも実際に影響が発生するとは限らないとしている。
この改定では総務省が初めて携帯電話の電波が心臓ペースメーカなど植込み型医療機器を誤作動させる可能性は低いことを示す内容を指針に盛り込んだ。
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