中国移動がFDD-LTEとTD-LTEのCAを披露、FDD-LTEのライセンスは申請済み
- 2015年10月18日
- Report
中国の移動体通信事業者であるChina Mobile(中国移動)は中国の首都・北京で開催されたPT/EXPO COMM CHINA 2015においてFDD-LTE方式とTD-LTE方式のコンポーネント・キャリアを束ねるキャリアアグリゲーションのデモンストレーションを披露した。
FDD-LTE方式は1.8GHz帯(Band 3)の20MHz幅で、TD-LTE方式は2.5GHz帯(Band 41)の20MHz幅となり、組み合わせはCA_3-41で2コンポーネント・キャリアを束ねたキャリアアグリゲーションとなる。
キャリアアグリゲーションは下りのみでプライマリはFDD-LTE方式とするため、通信速度は下り最大260Mbps/上り最大50Mbpsに達する。
TD-LTE方式の2.5GHz帯は2575.0~2635.0 MHzと60MHz幅もChina Mobileが保有しているため、China Mobileは積極的に2.5GHz帯を展開しており、イントラバンド・キャリアアグリゲーションやインターバンド・キャリアアグリゲーションでも活用している。
一方でFDD-LTE方式では提供していないが、GSM方式は900MHz帯と1.8GHz帯で展開しており、そのうち900MHz帯がGSM方式のメインであるため、1.8GHz帯はFDD-LTE方式への転用を目指している。
すでにChina Mobileは中国の行政機関で電気通信事業などを管轄する中華人民共和国工業和信息化部に対してFDD-LTE方式のライセンスを申請済みであり、FDD-LTE方式のライセンスの発給を見据えたキャリアアグリゲーションのデモンストレーションとなる。
なお、デモンストレーションは中国のHuawei Technologies(華為技術)や米国のQualcomm傘下のQualcomm Technologiesと協力しており、Huawei Technologies製の通信設備を採用し、Qualcomm Technologies製のチップセットを用いている。
FDD-LTE方式のライセンスの発給については中華人民共和国工業和信息化部側の判断となるため、China Mobileとしては開始時期を明言することはできないとのことである。
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