パキスタンでアーシューラーの期間は意図的に携帯電話サービスを中断したことが判明
- 2015年10月28日
- 海外携帯電話
パキスタンではアーシューラーの期間中は意図的に携帯電話サービスを中断していたことがパキスタンメディアの報道で分かった。
アーシューラーはイスラム教シーア派の宗教行事で、ムッハラム月の10日目がアーシューラーとなる。
2015年10月24日がアーシューラーに該当し、前日の2015年10月23日を含めた2日間はパキスタン国内でもアーシューラーに関する行事が行われた模様である。
パキスタンではイスラム教スンニ派が大半を占めるものの、宗派間対立が原因で頻繁にテロが発生している状況にある。
そこでパキスタン政府はアーシューラーに合わせてテロが発生することを懸念し、音声通話サービスとデータ通信サービスを含むすべての携帯電話サービスを意図的に中断するよう指示したという。
移動体通信事業者に対してはパキスタン内務省から要請しており、Ufoneブランドを展開するPak Telecom Mobile、Mobilinkブランドを展開するPakistan Mobile Communications、Zongブランドを展開するChina Mobile Pakistan、Warid Telecom、Telenor Pakistanの携帯電話サービスが中断したとのことである。
68の地区で携帯電話サービスを中断しており、中断時間は各地区で異なったとのことである。
影響は数千万の携帯電話サービス利用者に与え、携帯電話サービスを中断したことによる移動体通信事業者への損失は1億パキスタンルピーに上ると見積もられている。
過去には在カラチ日本国総領事館がアーシューラーの期間中は携帯電話サービスを中断することを在パキスタン日本人に対して案内したこともあり、毎年アーシューラーの期間中は携帯電話サービスを中断していると思われる。
なお、パキスタンではアーシューラーの期間中はテロの危険性が高まることは一般的な共通認識となっており、日本の外務省も注意喚起を発表している。
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