豪州で1日間にモバイルデータ通信を1TB近く利用した奴が現れる、Telstraは未発表のモバイルWi-Fiルータを提供
- 2016年04月10日
- 海外携帯電話
豪州の移動体通信事業者であるTelstraは大規模な通信障害を起こし、謝罪するとともに1日限定でデータ通信を無料で提供した。
データ通信を無料で提供した日は、ポストペイド、プリペイド、個人、法人など契約形態に関係なくすべての顧客に対してデータ通信量をカウントしていない。
Redditではこの1日間に1TB近くデータ通信を利用したと自慢する投稿があり、証拠として994GBを使ったことを示すスクリーンショットを添付している。
Telstraは過去にも通信障害の謝罪として1日限定でデータ通信を無料で提供したことがあり、1日で400GB以上を使った人物が現れて話題となった。
ある程度は予想できていたかもしれないが、1TB近く使った人物と400GB以上を使った人物は同一人物で、free data guyというあだ名までつけられており、複数の豪州メディアがこの人物に取材を試みて記事を掲載している。
データ通信の主な用途はMythBustersの14シーズンをダウンロード、The Simpsonsの24シーズンをダウンロード、Wikipediaのデータベースをダウンロード、Microsoftのソフトウェアをダウンロード、Xboxのゲームをアップデート、Spotifyのプレイリストを同期、個人的なファイル、写真、動画などをバックアップで、これらの利用により994GBも使ったとのことである。
また、Telstraは大容量のデータ通信を利用する試験を兼ねて、この人物に下り最大1Gbpsに対応したモバイル無線LANルータを提供したという。
TelstraのCOOは豪州最大の都市・シドニーで開催されたCommsDay Summit 2016のカンファレンスにおいてこの件を認めている。
下り最大1Gbpsに対応したモバイル無線LANルータは未発表であり、詳細については明らかにされていない。
なお、Telstraはこれまでに商用ネットワークにおいてLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化させた5コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(5CC CA)および256QAMを適用して下り最大1Gbpsとする試験を実施している。
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