エントリークラスのLTEスマートフォンVernee Thor レビュー 外観編
- 2016年08月27日
- Review
中国のShenzhen New-Bund Network Technology (深圳紐邦網絡科技)製のスマートフォン「Vernee Thor」が届いたので、今回はハードウェアのレビューとして外観を紹介する。
前回と同様に初めに断っておくと、GearBestを運営する中国のShenzhen Globalegrow E-Commerce (深圳市環球易購電子商務)からVernee Thorのレビューの依頼があったため、断る理由はなかったのでとりあえず引き受けた。
あまりVernee Thorを触る時間がなかったので、まずは外観を紹介する。
ソフトウェア関連の紹介は気が向けばという感じで。
ロゴは一切入っておらず、シンプルなデザインである。
ディスプレイは約5.0インチHD(720*1280)LTPS液晶を搭載している。
約500万画素のカメラも前面に備える。
ナビゲーションキーはタッチセンサ式で、左からメニューキー、ホームキー、クリアキーとなる。
メニューキーとクリアキーはおそらく変更できないはず。
近年はメニューキーとクリアキーが点のスマートフォンも増えているが、機能の入れ替えが可能としても分かりにくいので個人的には嫌いである。
また、フロントパネルは淵がカーブしており、いわゆる2.5Dガラスと言われる形状に仕上げている。
どのメーカーも2.5Dばかり、良く言えばトレンドを反映、個人的にはありきたりなデザインと感じている。
背面には約1300万画素のカメラを備える。
カメラの下にはLEDフラッシュと指紋認証センサを備える。
指紋認証センサは押せないが、ディスプレイの消灯時も指紋認証に指を置くだけでロック解除できる。
今まで使っている機種が背面、前面に関係なく押してディスプレイを点灯と同時に指紋認証でロック解除するタイプであるため、個人的には押せるタイプの方が好きだったりする。
指を置くだけでロック解除は便利とも解釈できるが、意図せずに指が触れてロック解除エラーとなって本体が振動することがあり、正直に言うと鬱陶しく感じることはある。
指紋認証の精度はよいとは言えない印象を受けた。
あまり文句ばかりになってもアレなので、便利ということで。
前面から見て右側の側面には電源キーと音量キーを備える。
Vernee Thorはリアカバーを取り外せるが、電池パックは内蔵式となる。
電池パックはリチウムポリマー電池で、容量は2800mAhとなる。
リアカバーを外すと、SIMカードスロットやmicroSDカードスロットが現れる。
SIMカードはデュアルSIMで、2枚ともMicro SIM (3FF)サイズである。
切り替えは必要であるが、どちらのSIMカードスロットもLTEネットワークを利用できる。
開発途上国ではLTE用のSIMカードでさえもMini SIM (2FF)サイズのみ用意している場合があり、Mini SIM (2FF)サイズでLTEネットワークを利用できれば個人的には嬉しいが、Micro SIM (3FF)サイズはありふれており、単にデュアルSIMというだけではもはや価値はないと感じる。
余談ではあるが、とある開発途上国で利用するためにMini SIM (2FF)サイズとMicro (3FF)サイズのデュアルSIMで、切り替えは必要なものの両方のSIMカードスロットでLTEネットワークを利用できるスマートフォンを購入した。
通信方式はFDD-LTE 2600(B7)/2100(B1)/1800(B3)/800(B20) MHz, W-CDMA 2100(I)/900(VIII) MHz, GSM 1900/1800/900 MHzに対応する。
LTE UE Category 4に対応しており、通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsとなる。
ネットワーク面では特に魅力的なわけではないが、LTEネットワークでは世界で最も採用数が多い周波数と2番目に採用数が多い周波数は対応しており、外国では多くの国と地域でLTEネットワークを利用できる。
Vernee Thorはディスプレイのサイズが約5.0インチであり、筐体サイズは持ちやすいサイズに仕上げられている。
リアカバーはラバー調の質感で悪くないが、リアカバーと本体の噛み合わせが悪いためか、少しリアカバーが浮く部分もあり、安っぽさは否めない。
レビュー依頼ということで褒めちぎることを期待してレビューを依頼されたかもしれないが、価格を考慮してもさすがに褒めちぎるほどの機種ではない。
ただ、GearBestでは110米ドル台と安価で売られており、この価格帯では多少の粗末さは仕方ないし、むしろ質感や性能を求める方が無理な話とも言える。
OSはAndroid 6.0 Marshmallow Version、チップセットは64bit対応のMediaTek MT6753でCPUはオクタコア、ディスプレイは約5.0インチHD(720*1280)液晶LTPS、システムメモリの容量は3GB、LTEネットワークを利用可能で指紋認証も対応と、価格に対してスペックは十分に仕上げられている。
安かろう悪かろうではなく、安くてもサブとしては十分に使えそうで、個人的には外国でサブとして使うのはありと感じた。
治安が悪い国で高価なスマートフォンを盗まれるとショックを受けそうだが、Vernee Thorであれば盗まれても諦めがつきそうだ。
基本的に外国渡航時は現地の移動体通信事業者のSIMカードは全社とも購入する派なので、デュアルSIMであればSIMカードの収納にも活用できる。
また、外国で採用数が多いLTEネットワークの周波数にも対応しているため、外国渡航時にはそれなりに活躍する機会がありそうな感じである。
というわけで、Vernee Thorでなければならない理由は特にないが、外国渡航用にGearBestでVernee Thorを買っておくというのもありかもしれない。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。