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中国国営テレビがGalaxy Note7に関する対応でサムスン電子を批判



中国の国営テレビであるChina Central Television (中国中央電視台:以下、CCTV)は公式ウェブサイトに韓国のSamsung Electronicsを批判する記事を掲載した。

Samsung Electronicsが開発したスマートフォン「Samsung Galaxy Note7」は世界各地で爆発する事故が発生し、これを受けてSamsung Electronicsは一部の国と地域を除いて世界的にSamsung Galaxy Note7の販売停止およびリコールを決めた。

中国版のSamsung Galaxy Note7は販売停止およびリコールの対象外となり、Samsung Electronicsは中国法人のSamsung (China) Investment (三星(中国)投資)を通じて中国版のSamsung Galaxy Note7は安全に利用できると案内していたが、それから2週間近く経過して中国の政府機関である国家質量監督検験検疫総局を通じて一部個体のリコールを発表した。

中国でリコール対象となる個体は先行販売分のみに限定されているが、当初の主張から一転してリコールを発表したことや、Samsung Electronicsが自主的にリコールを実施したのではなく、国家質量監督検験検疫総局がSamsung Electronicsと協議を重ねたうえでリコールに踏み切ったことが明らかになり、中国市場を舐めていると批判する意見が中国で続出していた。

このような背景が影響して中国ではSamsung Electronicsの対応について不満が生じており、その状況を踏まえて「米国では幹部の謝罪動画を掲載したにも関わらず、中国では大半の個体は問題ないと簡単な説明のみで済まし、これは差別的な対応である」とSamsung Electronicsを批判する記事を掲載した。

また、米国ではリコール対象の個体を交換した顧客に25米ドル(約2,500円)相当のギフトカードも提供しており、「中国と米国の対応を比べると中国の対応は良くなく、差別的な対応には中国の顧客が不満を感じた」と主張している。

Samsung Electronicsが消費者を尊重して信頼を得るための対応を取れない場合は、非常に競争が厳しい市場で第2の(ハードウェアの開発から撤退を表明した)BlackBerryになる可能性があると警告して締めくくられている。

内容はともかく、CCTVは中国国外資本の企業を批判することは多いため、Samsung ElectronicsはCCTVの絶好の餌食となってしまったが、中国での後手に回る対応は第三者から客観的に見ても決して褒められるものではない。

CCTVが批判記事を掲載したくなるのも納得できるほど中国ではSamsung Electronicsに対する批判が出ており、Samsung Electronicsはそれを受け止めて誠意ある対応を取るしかないだろう。

CCTV

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