サムスン電子の中国法人がGalaxy Note7の対応に関して中国向けに謝罪文を掲載
- 2016年10月02日
- Android関連
韓国のSamsung Electronicsの中国法人であるSamsung (Cihna) Investment (三星(中国)投資)はスマートフォン「Samsung Galaxy Note7」のリコールに関して中国の顧客に不快な思いをさせたことを謝罪した。
Samsung Galaxy Note7が世界各地で爆発する事故が発生し、これを受けてSamsung Electronicsは一部の国と地域を除いて世界的にSamsung Galaxy Note7の販売停止およびリコールを決めた。
世界的なリコールを実施すると発表した直後は中国版のSamsung Galaxy Note7は販売停止およびリコールの対象外で、安全に利用できるとまで案内していたが、それから2週間近く経過して中国の政府機関である国家質量監督検験検疫総局を通じて一部個体のリコールを発表した。
なお、中国では国家質量監督検験検疫総局がSamsung Electronicsと協議を実施してからリコールを決めた経緯があり、協議の具体的な内容は不明であるが、国家質量監督検験検疫総局はSamsung Electronicsに対して詳細な調査の実施と必要に応じてリコールを決めるよう命じた可能性がある。
中国でリコール対象となる個体は先行販売分のみに限定されているが、当初の主張から一転したことや対応が後手に回っていることから、顧客からはSamsung Electronicsは中国市場を軽視していると批判の声が続出していた。
さらに、米国では幹部の謝罪動画を公開してリコール対象の個体を交換した顧客にはギフトカードを提供しているが、中国向けには短い文章で簡単な説明のみで済ませており、Samsung Electronicsの対応は差別的でダブルスタンダードであると批判が集まった。
批判が集中したことを受けて、Samsung (Cihna) Investment (三星(中国)投資)は公式ウェブサイトに謝罪文を掲載しており、説明が不十分で顧客に不満や不安を与えたことを謝罪した。
先行販売分以外の中国向けSamsung Galaxy Note7の電池は第三者研究機関などを通じて安全性と信頼性を確保しており、安全対策済み個体の電池と同じであると説明している。
また、ダブルスタンダードの存在を明確に否定し、中国市場は重視していると主張した。
多数の批判を浴びてからようやく謝罪と説明をするとは、これも対応が遅いように感じるところで、このような対応が顧客の不満を招いたと思われる。
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