Google Nexus 5 (LG-D820)でWiMAX 2+を使えることが確認される
- 2013年12月02日
- ブログ
Googleが販売しているLG Electronics製のスマートフォン「Google Nexus 5 (LG-D820)」でAXGP方式に続いてWiMAX Release 2.1方式を使えることが確認された。
WiMAX Release 2.1方式はUQ Communicationsが運用しており、それのMVNOという形でKDDIを含む複数の事業者が提供している。
サービス名はWiMAX 2+として提供されており、WiMAX Release 2.1方式にはTD-LTE方式の無線及びコアネットワークの一部規定を導入してTD-LTE方式と互換性を有している。
LG-D820は北米で中心に販売されているGoogle Nexus 5で、TD-LTE 2500(B41) MHzに対応していることが分かっている。
WiMAX 2+は周波数帯としては2500(B41) MHzに該当するため、TD-LTE方式と互換性を有していればWiMAX 2+でも使用できる可能性も十分に考えられる。
今回の報告では、LTE方式の接続バンドを確認できるLTE Engineeringの画面においてKDDIのSIMカードを挿入時にLTE Band 41へ接続されていることが確認された。
LTE方式の接続バンドの確認は「Google Nexus 5で接続中のLTEバンド表示に成功」を参照してもらいたい。
Band 41であるため、WiMAX Release 2.1方式に接続していると考えて間違いない。
PLMN IDが44050となっていることより、KDDIのネットワークに接続されていることも分かる。
ネットワークの検索を行うとKDDIとUQ Communicationsを検出するはずで、WiMAX Release 2.1方式はKDDIとUQ Communicationsの両方で吹いており、KDDIにエントリすると自動的に接続可能となる。
ただ、KDDIの場合はFDD-LTE方式のLTE 2100(B1) MHzを検出している場合もあるので注意しておきたい。
尚、UQ CommunicationsはPLMN IDが44110で、KDDIのSIMカード挿入時はエントリはできない。
LG-D820でWiMAX Release 2.1方式を使えたということは、TD-LTE方式とWiMAX Release 2.1方式は電波形式が同じであり、端末も共用化が可能であることを意味している。
TD-LTE方式とWiMAX Release 2.1方式が規格として完全に同じものかどうかは考え方にもよるが、互換性を有していることは確かである。
そして、TD-LTE方式と互換性を有しているWiMAX Release 2.1方式とWireless Cityp Planning及びSoftBankのAXGP方式は同等であるとも言える。
実際に総務省の工事設計認証ではWiMAX Release 2.1方式とAXGP方式は同じ電波形式であり、それが確認されたと考えて良いだろう。
LG-D820は基本的に北米で販売されており、その他の地域では販売されていない。
北米においてはGoogle Play Storeの一部の移動体通信事業者が扱っていることを確認している。
基本的に直接購入することはできないので価格は少々高くなるが、「【北米版Nexus 5 LG-D820の手配方法を考える。】」にて手配について記載されており、手配を希望する場合は連絡してみるといいだろう。
現時点ではWiMAX Release 2.1方式のエリアは非常に狭くなっている。
ただ、その狭いエリアでWiMAX Release 2.1方式に接続した時は喜びも倍増だろう。
・Twitter
https://twitter.com/snishika23/status/407453945745776642/photo/1
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