Sony Ericsson Xperia acro HD SO-03D レビュー
- 2012年02月08日
- docomo-SonyEricsson
NTT docomo向けのSony Ericsson製W-CDMA/GSM端末「docomo with series Xperia acro HD SO-03D (以下、SO-03D)」を触ったので、SO-03Dについて感じたことを簡単に書いておこうと思う。
レビューした端末は製品版ではなく、開発途中の端末であるという点を考慮して読んでもらいたい。
筺体は厚めで少し重いなとは感じたが、サイドとリアは角が削られている形状で持ちやすかった。
カラーバリエーションはAquaとBlackとCeramicとSakuraの4色が用意されているが、展示されていたのはAquaとSakuraのみだった。
左がAquaで右がSakura。
Xperia ray ST18iとサイズを比較。
Xperia NX SO-02D (以下、SO-02D)とサイズを比較。
フロントにはタッチセンサ方式のナビゲーションキーを備える。
左からクリアキー、ホームキー、メニューキーである。
ナビゲーションキーの感度は良好で、特に不満は無かった。
各キーの下には点があり、その部分は光るので暗い場所でも大まかなナビゲーションキーの位置が分かる。
ロゴはディスプレイの上にSony Ericssonロゴ、ナビゲーションキーの下にXPERIAロゴが入る。
サブカメラはディスプレイの右上に搭載する。
Aquaのフロント。
Sakuraのフロント。
どの色もベゼルは黒色となっている。
ディスプレイのバックライトを消すと、ベゼルの部分とディスプレイの部分が分からなくなるくらい黒くなって美しい。
リアにはメインカメラやカメラ用フォトライトを備える。
NTT docomoロゴとSO-03Dの型番もリアに入っている。
Aquaのリア。
カメラの周辺。
メインカメラとカメラ用フォトライトの間にFeliCaロゴが入る。
試作機であるため、技適マークが本体に無いのでシールが貼られている。
技適マークのシールが貼られているので見えないが、そのシールの下には海外の認証が記載されている。
Sakuraのリア。
カメラの周辺。
バーコードのシールが貼られている部分にはXPERIAロゴが入っている。
この部分は取り外しが可能で、製造番号等がプリントされる。
Xperia acro HDはNTT docomo以外にauも扱う。
auからはau Xperia acro HD IS12S by Sony Ericsson (以下、IS12S)として発表されている。
IS12SはRougeとWhiteとBlackの3色展開である。
SO-03DのSakuraとIS12SのRougeは写真で見ると分かりにくいかもしれないが、全く異なる色である。
Rougeのリア。
Sakuraはマットな加工となっているのに対してRougeは艶があって細かいラメが入っているような感じとなっている。
RougeのXPERIAロゴが入っている部分。
上の側面にはMicro USB端子とイヤホン端子とHDMI端子が配置されている。
防水性能を維持するためのキャップも備える。
Aquaの上の側面。
Sakuraの上の側面。
右の側面には電源キーとボリュームキーとカメラキーを備える。
カメラキーは設定次第でシャッターキーとしても使える。
これも設定次第であるが、スリープ状態からカメラキー長押しでカメラを起動することが可能だ。
電源キーとボリュームキーの間にはワンセグアンテナが配置されている。
可動式のワンセグアンテナを備える。
実機を触った場所がワンセグの電波が良い場所であったせいか、全てのチャンネルを受信していた。
ワンセグを起動中の場合は、ステータスバーにテレビのアイコンが表示される。
左の側面にはmicroSDカードスロットやSIMカードスロットを備える。
SIMカードのサイズは従来サイズである。
卓上ホルダ用の端子も用意されている。
下の側面にはストラップホールを備えている。
起動画面を見てみた。
docomo with seriesと表示される。
他に、NTT docomoロゴやSony Ericssonロゴも出る。
画面ロック解除画面。
ホームアプリのUIやテーマ設定等が変更されている。
UIは変わっているものの、ホームアプリの機能や構成等は基本的に同じである。
主にホームアプリ等を操作した様子を動画で撮影してきたので見ておいてもらいたい。
プリインストールのホームアプリはXperia Homeでバージョンは2.2.A.0.13である。
アプリの名称がSony Ericsson HomeではなくXperia Homeとなっている。
バージョンはSO-02DやIS12Sに入っていた2.2.A.0.11より新しくなっていた。
発売時にはSO-03DとSO-02DとIS12Sは同じバージョンのホームアプリがインストールされると思われる。
電源キーを長押しするとスクリーンショットの撮影が可能である。
試しにホーム画面のスクリーンショットを撮影しておいた。
テーマはSilk, Turquoise, Emerald, Sapphire, Gold, Ruby, Amethystが用意されている。
通知画面は非常にシンプルである。
接続している移動体通信事業者と通知のみが表示される。
個人的には簡単に設定を切り替えられるトグルも用意しておいてもらいたいと思っているところだ。
ストレージを見てみた。
内部ストレージは合計容量が11.25GBで、空き容量が10.97GBであった。
本体メモリは空き容量が1.80GBとなっていた。
SO-03Dはテザリング機能に対応している。
無線LANテザリングのセキュリティはOpenとWPA2 PSKのみである。
ネットワークの検索を行ってみた。
NTT DOCOMOとEMOBILEとSoftBankのネットワークを検出した。
SO-03Dは公式なSIMロック解除サービスに対応している。
日本国内においては、理論上はEMOBILEとSoftBankでも使えることになる。
因みに、SIMカードのサイズは従来サイズである。
日本語入力システムはPOBoxTouchをプリインストールしている。
POBox Touchのバージョンは5.0である。
ダイヤル画面。
設定したテーマの色はダイヤル画面にも反映されている。
ディスプレイはマルチタッチに対応している。
10点まで同時検出が可能だった。
11点以上は検証していない。
タッチパネルの感度は良く、特に大きな不満は感じなさそうだ。
ディスプレイの発色は非常に綺麗であった。
ディスプレイが高精細なだけあって、標準ブラウザ等で文字も小さく表示しても読み取り可能だった。
高精細さと綺麗さを備えたディスプレイで、とても魅力的なディスプレイであると感じた。
標準ブラウザを操作する様子は動画で撮影してきたので見ておいてもらいたい。
画像や動画を埋め込んだページを表示してみたが、ピンチ操作やスクロールは概ね良好である。
ただ、更に重いページを開くと少しカクカクする場面もあったので製品版では改善されていることに期待したい。
当ブログにアクセスした際に標準ブラウザのユーザーエージェントを取得しておいた。
SO-03Dのユーザーエージェントは下記の通り。
Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.7; en-gb; SonyEricssonSO-03D Build/6.0.A.1.245) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/533.1
カメラのUIは新しくなっている。
個人的には使いやすくなったと感じている。
起動や撮影の速度も速くなっている。
クイック起動の設定がある。
スリープ状態からカメラキーを長押しするとカメラの起動が可能なので、その設定を行える。
起動時に即撮影をするか、起動のみで撮影はしないか、起動させないかを選択することが出来る。
撮影したメディアは内蔵ストレージか外部ストレージのどちらに保存するかも設定することが可能となっている。
カメラの画質については2つの作例をアップしておいたので、そちらを参考にしておいてもらいたい。
設定は特に弄らず、画像サイズは最大サイズである1200万画素(4000*3000)で撮影した。
画像をクリックすると外部サイトに飛ぶので、更にリンク先の画像をクリックすると無加工の作例の閲覧が可能である。
1つ目の作例。
2つ目の作例。
複数のベンチマークアプリケーションで性能測定を行っておいた。
ベンチマークアプリケーションでの測定結果は、状態によって数値が前後するのであくまでも参考程度にしておいてもらいたい。
使用したアプリケーションはAnTuTu Benchmark、Linpack for Android、NenaMark1、NenaMark2、Quadrant Advancedの5種類である。
AnTuTu Benchmarkのトータルスコアは6426、Linpack for Androidのマルチスレッド処理のスコアは77.906~83.087、NenaMark1のスコアは57.40、NenaMark2のスコアは37.20、Quadrant Advancedのスコアは3232。
スコアはSO-02DやIS12Sと似たような感じである。
SO-03DのFingerprintは下記の通り。
docomo/SO-03D_1256-7200/SO-03D:2.3.7/6.0.A.1.245/Cvv_zw:user/release-keys
AnTuTu Benchmarkの詳細なスコア。
CPUの動作周波数は1512MHzである。
Service Menuには*#*#service#*#*で入ることが出来た。
ModelはSO-03D。
Type NumberはAAD-3880132-BV。
Working band/sはGSM850, GSM900, GSM1800, GSM1900, UMTS_BC1, UMTS_BC5, UMTS_BC6, UMTS_BC9, UMTS_BC19となっている。
対応周波数はW-CDMA 2100(I)/1700(IX)/850(V)/800(VI/XIX) MHz, GSM 1900/1800/900/850 MHzであることが分かる。
公式なブートローダのアンロックには非対応となる。
build.propを見てみた。
ro.semc.product.deviceはHikariとなっている。
SO-03DのコードネームはHikariで間違いないことが分かる。
今回レビューしたSO-03Dのバージョン情報は下記の通り。
Model number:SO-03D
Android version:2.3.7
Baseband version:M8660-AAABQOLYM-314004T 1 [Dec 13 2011 00:00:00]
Kernel version:2.6.35.11-307004+ SEMCUser@SEMCHost #1
Build number:6.0.A.1.245
全体を通して動作は概ねサクサクしていた。
ディスプレイがとても綺麗で、カメラが使いやすくなっているのは非常に嬉しいポイントである。
ただ、一部アプリにおいてピンチ操作等で不満を感じたところもあるので、発売までに改善してもらいたいところである。
操作している途中で一度だけフリーズしてしまったが、電源キーとボリュームアップキーの同時長押しで強制終了することが出来た。
レビューした端末は製品版ではなく、最終仕様は異なる可能性もあるので注意してもらいたい。
動作等の感じ方は現在使っている端末の違いや個人の感覚によって左右されるので、実際に購入を検討している場合は実際に触ってみてから判断することを強く勧める。
追加事項あれば、当記事に追記していく予定である。
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PASS:
SH-01Dと比較して、動きとか液晶とかどうでした?
よろしくおねがいします。
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>まだおさん
個人的にはSH-01Dより鮮やかで美しい液晶と感じました。
動作面ではどちらも良いですが、SO-03Dの方がサクサク動いている印象でした。
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>ぱおぱおさん
そうですか(^O^)
機種変しようと思ってるんですが、3月まで待って機種変するだけありそうですか?
AQUOSPHONESH-01Dと悩んでます。
こういう質問ばっかりですみません<m(__)m>
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>まだおさん
悩むのであれば、実際に触って見て判断されてはどうでしょうか。
スマートフォンラウンジでは既に展示されていなすし、発売が迫れば全国の販売チャネルで展示されますから。
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>ぱおぱおさん
スマートフォンラウンジ明日行ってみます。
いろいろ答えていただいてありがとうございます。