KTとLG U+が音楽事業で協業、LG U+がKTのグループ会社に出資
- 2017年03月18日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者であるKTとLG Uplus (LG U+)は音楽配信事業で協業すると発表した。
KTは関連会社であるKT Musicを通じてサービスブランドをGenieとして音楽配信事業を手掛けているが、KT Musicは2017年3月15日に韓国の首都・ソウルで開催した理事会でLG Uplusから出資を受け入れることで決めた。
KT MusicはLG Uplusを割当先とする第三者割当増資を実施し、LG Uplusから267億5,000韓国ウォン(約26億6,837万円)の資金を調達する。
これまでKT Musicの主な株主と出資比率はKTが49.99%、韓国の3大芸能事務所が合計で8.38%、その他が41.63%であるが、取引完了後はKTが42.49%、LG Uplusが15%、韓国の3大芸能事務所が合計で7.12%、その他が35.38%となり、KTとLG UplusがKT Musicの2大株主となる。
なお、韓国の3大芸能事務所はSM Entertainment、YG Entertainment、JYP Entertainmentを指す。
KT MusicはLG Uplusの資本参加に併せて、2017年3月30日に開催する株主総会でGenie Musicへの社名変更を決める方針である。
LG Uplusの音楽配信事業はCJ E&Mが提供するMnetと提携しているが、MnetからGenieに置き換える方針を固めており、さらにGenieの下で新たな音楽配信サービスを導入する計画としている。
韓国における音楽配信事業はLOEN Entertainmentが展開するMelonが強い状況にあり、KTとLG Uplusは協業によりMelonに対抗する狙いがある。
なお、LOEN Entertainmentは韓国の移動体通信事業者であるSK Telecomの関連会社となるSK Planetが所有していたが、2016年にKakaoが買収した。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。