AxiataとTelekom Malaysiaが合併を検討か、マレーシア紙が報じる
- 2017年03月22日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiataとTelekom Malaysia (TM)は合併を検討していることがマレーシアメディアの報道で分かった。
AxiataとTelekom Malaysiaはそれぞれアドバイザと契約し、合併を検討しているという。
AxiataはGoldman Sachs、Telekom MalaysiaはCIMB Investment Bankをアドバイザに任命した模様である。
マレーシアではAxiataは子会社のCelcom Axiataを通じて移動体通信事業を手掛け、Telekom Malaysiaは固定通信や移動体通信事業のほか、子会社のwebe digitalを通じても移動体通信事業を手掛ける。
Celcom Axiataとwebe digitalはwebe digitalの移動体通信事業で提携しており、これまでより提携関係は有していた。
Celcom Axiataはマレーシアにおける携帯電話事業者別のシェアで3位、Telekom Malaysiaは固定通信事業者別のシェアで90%以上と圧倒的なシェアを占めるが、固定通信事業が伸び悩む一方で、移動体通信事業も新規参入などで業界再編や競争激化が進行しており、AxiataとTelekom Malaysiaは合併することで優位性を強固にする狙いがあると思われる。
webe digitalは2016年に新規参入したばかりで、携帯電話事業者別のシェアでは2%ほどとされるが、AxiataとTelekom Malaysiaを統合すれば、Celcom Axiata、Telekom Malaysia、webe digitalの資産を効率的に活用できると見込まれる。
また、マレーシアの政府系投資会社であるKhazanah NasionalはAxiataの株式37.6%、Telekom Malaysiaの株式26.2%を保有しており、Khazanah Nasionalの意向も反映されている可能性がある。
AxiataはTelekom Malaysiaの移動体通信事業および国際事業を管轄したTM International (TMI)が前身で、2008年にTelekom Malaysiaから分離しており、再びひとつになる可能性が出てきたことになる。
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