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クアラルンプールのTelekom Malaysia本社ビルでwebe digitalのサービスを展示



マレーシアのTelekom Malaysia (TM)は同社の本社ビルでwebe digitalのサービスを展示しているので紹介する。

webe digitalは2016年9月30日より正式に携帯電話事業へ新規参入した。

旧社名はPacket One Networks (Malaysia)で、ブランド名をP1としてWiMAX方式によるモバイルブロードバンドサービスを提供していた。

まず、webe digitalの新規参入までの経緯を説明すると、Packet One Networks (Malaysia)はマレーシアのGreen Packetの子会社として設立されたが、2014年にTelekom Malaysiaが子会社化した。

2016年2月にはTelekom Malaysiaが出資比率を引き上げ、Packet One Networks (Malaysia)への出資比率はTelekom Malaysiaが55.3%から72.9%に、Green Packetが31.1%から18.9%に、韓国のSK Telecomが13.6%から8.2%となった。

Telekom Malaysiaは2016年4月にPacket One Networks (Malaysia)の新ブランドとしてwebeを発表し、2016年4月29日を効力発生日として社名をwebe digitalに変更している。

固定通信では圧倒的な占有率を持つTelekom Malaysiaであるが、すでに固定通信より移動体通信が主流であり、直接的および子会社を通じてモバイルブロードバンドサービスは提供しているが、さらなる事業規模の拡大を目指して携帯電話事業に参入した。

2016年6月30日よりTelekom MalaysiaとP1の既存顧客を対象として試験的に携帯電話サービスを提供し、2016年9月30日に正式に商用化している。

WiMAX方式は2.3GHz帯で運用しているが、webe digitalの携帯電話サービスではwebe digitalが運用するTD-LTE方式の2.6GHz帯(Band 38)のほか、Telekom Malaysiaが直接提供するモバイルブロードバンドサービスであるTMgoで使用しているFDD-LTE方式の850MHz帯(Band 5)、国内ローミングとしてCelcom AxiataのW-CDMA/GSM方式を利用する。

Telekom Malaysiaは前身のSyarikat Telekom Malaysiaが傘下のSTM Cellular Communicationsを通じて携帯電話事業を手掛けており、後にTelekom Malaysiaの携帯電話事業部門と国際事業部門を分離して各事業から撤退したが、webe digitalを通じて約8年半ぶりに携帯電話事業へ参入したことになる。

なお、分離したTM Internationalは社名を変更して現在のAxiataとなり、傘下の携帯電話事業者は現在のCelcom Axiataである。

webe digitalはオンラインストアを中心としており、webeブランドの実店舗はマレーシア全土でwebe loungeと呼ばれる3店舗のみに限られるが、Telekom Malaysiaの販売網も活用しており、Telekom MalaysiaのTMpointでもwebe digitalの一部サービスも受け付ける。

Telkom Malaysiaは同社の本社ビルであるMenara TMにTM EXPERIENCE CENTREを設置している。

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Menara TMに入るTM EXPERIENCE CENTRE

Telekom Malaysiaは同社もしくは子会社を通じて様々なサービスを提供している。

TM EXPERIENCE CENTREではTelekom Malaysiaの各種サービスを展示しており、webe digitalの展示もその一環である。

webe digitalのコーナーには説明員が配置されているため、webe digitalに関する詳細な説明を受けることもできる。

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TM EXPERIENCE CENTREのwebe digitalのコーナー

webe digitalのSIMカードを挿入したスマートフォンも展示されており、webe digitalのサービスを軽く体験できる。

なお、セランゴール州のプタリン・ジャヤにあるwebe loungeでは展示されるスマートフォンにSIMカードが挿入されておらず、webe digitalのサービスは体験できなかった。

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webe digitalのSIMカードが挿入されたZTE Blade V7 Lite

TM EXPERIENCE CENTREにはTMpointも併設されている。

webe digitalはポストペイドのみであり、一方でTMgoはプリペイドで提供しているため、せっかくなのでTMpointでTMgoへの加入を試みたが、TMgoのSIMカードは在庫がなく加入できなかった。

Telekom MalaysiaとしてはTMgoは推進しない方針であるためSIMカードの在庫も補充していない模様で、TMpointではwebe digitalのサービスを積極的に推奨されたが、外国人が契約する場合は保証金が必要となるため加入は見送った。

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TM EXPERIENCE CENTREに併設されるTMpoint

TM EXPERIENCE CENTREやTMpointはMenara TMの1階に入るため、Menara TMに入ればすぐに見つけられるはずである。

なお、Menara TMのMenaraはマレー語で塔を意味する。

最寄駅はラピドKLのクリンチ駅で、クリンチ駅から徒歩圏内である。

土曜日、日曜日、祝日は休業日なので注意しておきたい。

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