鴻海科技集団傘下の亞太電信が本格的に900MHz帯を利用開始
- 2017年07月05日
- 海外携帯電話
台湾のFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)傘下で台湾の移動体通信事業者であるAsia Pacific Telecom (亞太電信)は本格的に900MHz帯の利用を開始すると発表した。
Asia Pacific Telecomが台湾全土で保有する900MHz帯は2013年10月に終了した第1回の第4世代移動通信システム(4G)向け周波数オークションを通じてAMBIT Microsystems (國碁電子)が取得した周波数である。
AMBIT MicrosystemsはFoxconn Technology Groupの中核企業であるHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の子会社であったが、2015年12月31日を効力発生日としてAsia Pacific Telecomを存続会社、AMBIT Microsystemsを消滅会社とする吸収合併方式でAsia Pacific TelecomとAMBIT Microsystemsが合併しており、これに伴いAsia Pacific Telecomは900MHz帯を含めたAMBIT Microsystemsの資産を取得した。
ただ、Asia Pacific Telecomが取得した900MHz帯は2017年6月30日までFar EasTone Telecommunications (遠傳電信)およびTaiwan Mobile (台湾大哥大)が第2世代移動通信システム(2G)で利用する権利を保有しており、北区ではFar EasTone Telecommunications、中区と南区ではTaiwan Mobileが2GのGSM方式で運用していた。
多くの地域では2017年6月30日を待たずにAsia Pacific Telecomが900MHz帯の運用を開始していたが、2017年7月1日より900MHz帯の利用権が完全にAsia Pacific Telecomに移行したため、Asia Pacific Telecomは台湾全土で本格的に900MHz帯の利用が可能となった。
なお、4G向け周波数として割り当てられた900MHz帯であるが、Asia Pacific Telecomは4GのFDD-LTE方式と2GのGSM方式で利用する。
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