中国移動がFDD-LTE方式を導入
- 2017年08月09日
- Report
中国の移動体通信事業者であるChina Mobile Communications (中国移動通信:CMCC)はFDD-LTE方式を導入したことが分かった。
これまで第4世代移動通信システム(4G)としてはTD-LTE方式のみを運用していたが、上海市内でChina Mobile Communicationsの上海市子会社であるShanghai Mobile (上海移動)がFDD-LTE方式を運用していることを確認した。
なお、厳密には中国の移動体通信事業者各社は31の省級行政区でそれぞれ異なる子会社を通じて事業を手掛け、China Mobile Communicationsの上海における事業はShanghai Mobileが管轄する。
Shanghai Mobileは1.8GHz帯(Band 3)でFDD-LTE方式を運用しており、帯域幅は10MHz幅*2となっている。
周波数範囲は上りが1710.0~1720.0 MHz、下りが1805.0~1815.0 MHzとなり、GSM方式に割り当てられた周波数である。
GSM方式に割り当てられた1.8GHz帯の10MHz幅*2をすべてFDD-LTE方式に転用しており、GSM方式は900MHz帯で運用を継続していることを確認できた。
中国全土で1.8GHz帯をGSM方式からFDD-LTE方式に転用したわけではなく、高トラヒックエリアから順次転用すると思われる。
China United Network Communications (中国聯合網絡通信)とChina Telecom (中国電信)に続いてChina Mobile CommunicationsもFDD-LTE方式を導入したことで、中国のすべての移動体通信事業者グループがFDD-LTE方式を導入したことになる。
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