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中国移動が一部都市で3Gを終了、中国独自のTD-SCDMA



中国の移動体通信事業者であるChina Mobile Communications (中国移動通信:CMCC)は一部の都市で第3世代移動通信システム(3G)サービスとして導入したTD-SCDMA方式を終了していることが分かった。

2016年3月頃より一部の都市でTD-SCDMA方式の基地局を停止したと報告されたが、当時はTD-SCDMA方式の終了は否定していた。

しかし、2017年にはTD-SCDMA方式の提供エリアが大幅に減少し、一部の都市でTD-SCDMA方式の停波を開始したと認めたという。

TD-SCDMA方式を継続するために基地局の維持管理が必要であるが、ほとんどのメーカーはTD-LTE方式に非対応でTD-SCDMA/GSM方式のみに対応した端末の販売は終了しており、需要や収益性を考慮するとTD-SCDMA方式を維持する必要性は低下している。

また、TD-SCDMA方式で利用する周波数をTD-LTE方式へ転用し、第4世代移動通信システム(4G)サービスを強化する狙いもある。

TD-SCDMA方式は先に1.9GHz帯(Band 39)で終了しており、2.0GHz帯(Band 34)のみで継続してきたが、TD-SCDMA方式を終了した都市では2.0GHz帯をTD-LTE方式に転用し、2017年に登場した一部の端末はTD-LTE方式の2.0GHz帯も利用できる。

2017年12月に遼寧省の大連市と丹東市を訪問したが、少なくとも中心部ではTD-SCDMA方式を停波していた。

GSM方式は運用を継続しており、China Mobile CommunicationsはGSM方式より先にTD-SCDMA方式を終了する見込み。

中国ではもはや3Gの利用者は第2世代移動通信システム(2G)の利用者より少ないとされている。

また、デュアルSIMに対応した端末では第二のSIMカードでGSM方式を利用する場合も少なくないため、GSM方式より先にTD-SCDMA方式を終了するChina Mobile Communicationsの判断は妥当と言える。

TD-SCDMA方式は主要な移動体通信事業者としては世界的にもChina Mobile Communicationsのみが採用しており、事実上の独自規格となっている。

JIHAOBA

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