ファーウェイ、ブラジルの携帯電話事業者の買収報道を否定
- 2019年09月24日
- 海外携帯電話
中国のHuawei Technologies (華為技術)はブラジルの総合的な通信事業者であるOiの買収に関する報道を否定したことが分かった。
これまで、一部の報道機関がHuawei Technologiesと中国の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)は共同でOiの買収を検討していると報じていた。
Huawei TechnologiesはOiまたはその他のブラジルの通信事業者の買収には関心がないと報道を否定したという。
ブラジルは世界で4番目の規模の電気通信市場とされており、Huawei Technologiesは通信設備を製造する工場を保有しているが、新たに携帯端末を製造する工場も開設する。
通信設備の出荷金額ではブラジルで35%を占めてスウェーデンのEricssonに次ぐ2位と存在感を示している。
携帯端末ではブラジルから撤退していたが、2019年には4年半ぶりにブラジルに再参入した。
ブラジルで事業規模を拡大するためにOiを買収する可能性も考えられたが、Huawei TechnologiesはOiを含めてブラジルの通信事業者の買収は検討していない模様である。
Oiは経営破綻からの再建を目指しているが、経営再建に苦労しており、数度にわたり身売りの報道が出ている。
ブラジルでは完全子会社のOi Movelを通じて移動体通信事業を手掛けるが、Oi MovelをスペインのTelefonicaまたはイタリアのTelecom Italiaに売却もしくは米国のAT&Tやその他の中国企業と交渉しているとも伝えられていた。
なお、Telefonicaは子会社のVivo、Telecom Italiaは子会社のTIMを通じてブラジルで移動体通信事業を手掛ける。
Oiはブラジル国外でも移動体通信事業を手掛けており、ナミビアおよびカーボベルデからは撤退したが、東ティモール(ティモール・レステ)ではTimor Telecom、アンゴラではUnitel、サントメ・プリンシペではCompanhia Santomense de Telecomunicacoesを通じて移動体通信事業を展開している。
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