豪州のTelstra、5Gの提供エリアを47都市に拡大
- 2020年05月26日
- 海外携帯電話
豪州の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは第5世代移動通信システム(5G)の提供エリアを47都市に拡大したと発表した。
Telstraは加入件数を基準に豪州で最大手の移動体通信事業者で、豪州および大洋州では初めて、世界では7番目と早いタイミングで5GのNR方式に準拠した5Gサービスを導入および提供している。
2019年5月28日に5Gサービスを商用化したTelstraは2019年6月30日の時点では5Gサービスの提供エリアがオーストラリア首都特別地域で首都のキャンベラ、ビクトリア州の州都・メルボルン、ニューサウスウェールズ州の州都・シドニー、クイーンズランド州の州都・ブリスベン、ゴールドコースト、トゥーンバ、南オーストラリア州の州都・アデレード、西オーストラリア州の州都・パース、タスマニア州の州都・ホバートおよびローンセストンの一部となり、海外領土を除く豪州本土ではノーザンテリトリーおよびジャービス湾特別地域を除いた首都や州都に集中する傾向となっていた。
Telstraは5Gサービスを商用化したタイミングでは2020年6月までに35都市で5Gサービスを導入する計画を発表していたが、2020年5月26日の時点で47都市において5Gサービスを導入しており、当初に設定した目標を上回った。
豪州本土では特殊な位置付けのジャービス湾特別地域を除くと、ノーザンテリトリー以外のすべての特別地域および州の47都市で5Gサービスを利用できることになる。
Telstraの5Gサービスではサブ6GHz帯の3.5GHz帯の周波数を使用しているが、シドニーの1ヶ所とゴールドコーストの2ヶ所では試験的にミリ波(mmWave)の26GHz帯の運用も開始しており、2021年初めに26GHz帯の正式な割当が完了すれば、26GHz帯も本格的に展開する計画である。
また、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式や第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用する周波数もNR方式に順次転用する計画で、5Gサービスの強化を図るという。
まずはLTE方式やW-CDMA方式で使用する850MHz帯、次にLTE方式で使用する2.6GHz帯を転用する見込み。
NR Bandは850MHz帯、2.6GHz帯、3.5GHz帯がそれぞれFR1のn5、n7、n78となり、26GHz帯がFR2のn258となる。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達していることが分かっている。
なお、W-CDMA方式は2024年6月に停波する計画で、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式は2016年12月に停波した。
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