ロシアのMTSが5Gの免許を取得、ロシアでは初めて
- 2020年08月05日
- 海外携帯電話
ロシアの移動体通信事業者(MNO)であるMobile TeleSystemsは第5世代移動通信システム(5G)の免許を取得したと発表した。
Mobile TeleSystemsはロシアの83の地域を対象とする24250~24650MHzを使用した5Gの免許をロシアの政府機関で電気通信分野などの規制を司るロシア連邦通信・情報技術・マスメディア分野監督庁(Russian Federal Service for Supervision of Communications, Information Technology, and Mass Media)より交付を受けたという。
これにより、Mobile TeleSystemsは指定の周波数を使用して商用の5Gのサービスを提供することが可能となる。
5Gの免許の有効期限は2025年7月16日である。
Mobile TeleSystemsは5Gの通信方式として標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入する見込み。
3GPPではNR方式の周波数がNR Bandとして定義されており、Mobile TeleSystemsが5G向けに割当を受けた周波数はFR2のn258の24250~27500MHzに含まれるため、Mobile TeleSystemsはn258を導入すると考えられる。
なお、n258は一般的にミリ波(mmWave)の26GHz帯と呼称されている。
これまでに、5Gの免許を取得したロシアの移動体通信事業者は存在せず、ロシアの移動体通信事業者としてはMobile TeleSystemsが初めて5Gの免許を取得したことになる。
Mobile TeleSystemsは5Gサービスを商用化する時期を公表していないが、5Gサービスに対応した端末としては米国のMotorola Mobilityが開発したスマートフォンであるmotorola edge+を販売する計画を公表している。
Mobile TeleSystemsはMotorola Mobilityおよび米国のQualcommと協力して5Gの試験を行い、5Gの試験ではMobile TeleSystemsが5G向けに割当を受けた周波数に対応したmotorola edge+を使用した。
motorola edge+はロシアで5G向けに割当したミリ波に対応した最初の商用のスマートフォンになるという。
Qualcommの完全子会社である米国のQualcomm Technologiesが開発したQualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformとミリ波のアンテナモジュールを搭載しており、高いパフォーマンスを実現できると説明している。
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