複数のau 5Gスマホが3.5GHz帯の5Gを追加して技適通過、アップデートで対応へ
- 2020年12月09日
- KDDI-総合
KDDIは第5世代移動通信システム(5G)の早期整備に向けて5G向けに取得した周波数に加えて既存の周波数である3.5GHz帯でも5GのNR方式を導入すると発表した。
KDDIはNR方式に準拠した5Gサービスをau 5Gとして2020年3月26日に商用化しており、周波数は総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)より5G向けに割当を受けた3.7GHz帯、4.0GHz帯、28GHz帯を使用している。
ただ、5G向けに割当を受けた周波数に加えて第4世代移動通信システム(4G)向けに割当を受けた3.5GHz帯でもNR方式を導入する。
3.5GHz帯を使用したau 5Gの提供は2020年12月中旬より東名阪地域の主要都市で順次開始する予定である。
すでに発売したau 5Gに対応した端末でも利用が可能で、2020年12月中旬にソフトウェアのアップデートを提供して対応するという。
KDDIが2020年12月9日に開催した発表会ではiPhoneやGalaxyに関しては適合認定を通っているため、それほど遠くない時期にアップデートを実施して使えると説明した。
総務省が運営する電波利用ホームページを参照すると、すでに発売した複数のau 5Gに対応したスマートフォンおよびデータ通信端末が3.5GHz帯の5Gを追加して工事設計認証を再取得している。
2020年12月9日の午前までに電波利用ホームページで反映された情報としては、2020年9月8日にSHARP製のSpeed Wi-Fi 5G X01 (SHR01)、2020年9月29日に韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S20 5G SCG01、2020年10月23日にSamsung Electronics製のGalaxy S20+ 5G SCG02およびGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06、2020年11月2日にSamsung Electronics製のGalaxy S20 Ultra 5G SCG03、2020年11月4日に米国のGoogle製のPixel 5 (G5NZ6)、2020年11月10日に米国のApple製のiPhone 12 mini (A2398)、iPhone 12 (A2402)、iPhone 12 Pro (A2406)、iPhone 12 Pro Max (A2410)が3.5GHz帯の5Gを追加して工事設計認証を再取得したことを確認できる。
そのため、少なくとも3.5GHz帯の5Gを追加して工事設計認証を再取得したau 5Gに対応した端末はソフトウェアのアップデートを通じて対応すると考えられる。
また、3.5GHz帯の5Gに対応した基地局としてはスウェーデンのEricsson製、フィンランドのNokia Solutions and Networks製、Samsung Electronics製の基地局が工事設計認証を通過している。
3.5GHz帯では第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を運用しており、LTE BandはBand 42である。
LTE方式からNR方式に転用することになり、NR BandはFR1のn77またはn78を導入できる。
KDDIはn77とn78の両方を導入しており、3.7GHz帯はn78、4.0GHz帯はn77となるが、まずはn78を中心に整備を進めている。
n78として定義されている周波数範囲に含まれる周波数ではn78を導入すると思われるため、3.5GHz帯ではn78を導入すると推測している。
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