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EXP21 Smartphoneが技適通過、5Gはミリ波やRel-16追加バンドも対応



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「ASUS_I007D」が2021年6月30日付けでDSP Researchを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は003-210018である。

モバイルネットワークはNR (FR1, FDD) 2100(n1)/1800(n3)/900(n8)/ 800(n18/n26)/700(n28) MHz, NR (FR1, TDD) 4700(n79)/3700(n77)/ 3500(n78)/2500(n41) MHz, NR (FR2, TDD) 28000(n257) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/ 1500(B11/B21)/900(B8)/ 800(B18/B19/B26)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 3500(B42)/2500(B41)/ 2000(B34)/1900(B39/sXGP) MHz, W-CDMA 2100(I)/1700(IX)/ 900(VIII)/800(VI/XIX) MHzで認証を受けている。

Bluetoothおよび無線LANの周波数でも通過している。

無線LANの周波数は2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応しており、規格はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axに対応する。

ASUS_I007DはSmartphone for Snapdragon Insidersの型番である。

米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm TechnologiesおよびASUSTeK Computerが共同で開発したスマートフォンとして発表されている。

スマートフォンの本体はEXP21 Smartphoneの名称も有する。

すでに日本向けのASUS Storeに製品ページを開設しているため、日本で発売することは決定的となっていた。

しかし、電波法に基づく工事設計認証の情報が公開されたことで、日本で利用できる通信方式および周波数が確定した。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために策定されたNR方式に関しては、TD-5G-NR(Sub6帯)用陸上移動局の証明規則第2条第11号の30に規定する特定無線設備、TD-5G-NR(準ミリ波帯)用陸上移動局の証明規則第2条第11号の30に規定する特定無線設備、FDD-5G-NR用陸上移動局の証明規則第2条第11号の30に規定する特定無線設備、NR-BWA用陸上移動局の証明規則第2条第11号の30に規定する特定無線設備として認証を受けた。

そのため、周波数はサブ6GHz帯のFR1で定義されたFDDおよびTDD、準ミリ波を含むミリ波(mmWave)のFR2で定義されたTDDのNR Bandを利用できることが分かる。

また、FDD-5G-NR用陸上移動局としてn18およびn26の上りを含む817.5~842.5MHzでも認証を取得しており、3GPP Release 16で追加したNR Bandにも対応することになる。

日本では詳細な発売日は公表されていないが、SIMロックフリーのスマートフォンとして展開する見通しである。

すでに米国では事前注文を受け付けており、2021年8月27日に発送を開始する予定と案内している。

総務省

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