シンガポールのStarHub Mobile、VoNRの提供を開始
- 2021年08月07日
- 海外携帯電話
シンガポールのStarHub (星和)の完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるStarHub Mobile (星和移動)は第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式で音声通話を実現するVoNR (Voice over NR)を導入した。
2021年8月4日よりNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成を導入しており、同時にVoNRの提供を開始している。
Ultra Clear HD VoiceとしてVoNRを提供しており、高品質な音声通話を利用できるという。
StarHub Mobileは2020年8月18日より5Gを提供しているが、当初はNR方式と第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式が連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。
NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)で音声通話を提供してきたが、2021年8月4日にトライアルとしてSA構成を導入すると同時に、VoNRの提供も開始することになった。
SA構成の5Gを利用できる条件を満たしていればVoNRも利用できる。
SA構成の5Gを利用するためには料金プラン、SIMカード、携帯端末すべてがSA構成の5Gに対応する必要がある。
SA構成の5Gに対応した料金プランは個人向けがMobile+、法人向けがBiz+、SIMカードは5G SIMカード、携帯端末は韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S21 5G、Samsung Galaxy S21+ 5G、Samsung Galaxy S21 Ultra 5Gとなっている。
Mobile+またはBiz+の月額料金以外に追加料金などは発生しない。
Samsung Galaxy S21 5G、Samsung Galaxy S21+ 5G、Samsung Galaxy S21 Ultra 5Gはソフトウェアのアップデートに伴いSA構成の5Gに対応したため、StarHub Mobileは最新のソフトウェアを適用して使用するよう求めている。
SA構成の5Gはトライアルとして提供しているため、公式な立場としてはMobile+およびBiz+はSA構成の5Gに対応した正式な料金プランではない。
SA構成の5Gに対応した正式な料金プランはトライアルの完了後に発表する予定である。
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