MediaTek Dimensity 9000を発表、サブ6の5Gで7Gbpsに
- 2021年11月21日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)はチップセット「MediaTek Dimensity 9000」を発表した。
スマートフォンをはじめとした携帯端末向けに開発したDimensityシリーズで最上位となるフラッグシップのチップセットである。
製造プロセスは4nmプロセス技術を採用している。
CPUはオクタコアで、シングルコアのウルトラコア、トリプルコアのスーパーコア、クアッドコアのエフィシェンシーコアで構成される。
動作周波数はウルトラコアがArm Cortex-X2で最大3.05GHz、スーパーコアがArm Cortex-A710で最大2.85GHz、エフィシェンシーコアがArm Cortex-A510で最大1.8GHzとなっている。
GPUはArm Mali-G710 MC10を搭載する。
ディスプレイのリフレッシュレートは解像度がFHD+の場合に最大180Hzとなる。
カメラの画素数は約3億2000万画素のシングルカメラに対応するほか、約3200万画素と約3200万画素と約3200万画素で構成されるトリプルカメラにも対応している。
Bluetooth 5.3および無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz/6GHz)も利用できる。
標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応した通信モデムが統合されている。
3GPPのRelease 16で標準化された機能を実装している。
NR方式はサブ6GHz帯を中心としたFR1で定義された周波数に対応しており、準ミリ波を含めたミリ波(mmWave)のFR2で定義された周波数には対応しない。
TDDの下りでは1搬送波が最大100MHz幅で3搬送波を束ねる3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)に対応するため、NR方式は最大300MHz幅で通信できる。
3CC CAを適用した場合に通信速度は下り最大7Gbpsに達する。
上りはSULも含めて2コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(2CC CA)に対応している。
MediaTek Dimensity 9000は主にプレミアムなスマートフォンで採用する予定で、2022年に順次発売することになる。
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