港珠澳大橋のマカオ側施設でSIM自販機を確認
港珠澳大橋のマカオ特別行政区側の出入境施設である港珠澳大橋澳門辺検大楼でプリペイドSIMカードの販売状況を確認した。
港珠澳大橋は香港特別行政区とマカオ特別行政区および中国本土の広東省珠海市を結ぶ世界最長の海上橋である。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)は港珠澳大橋澳門辺検大楼に自動販売機を設置してプリペイドSIMカードを販売している。
筆者は港珠澳大橋のシャトルバスとして運行するHZMB shuttle bus (HZMバス)を利用して香港特別行政区からマカオ特別行政区に移動した。
参考までに、HZMバスの所要時間は交通状況で変動するが、目安として出発から降車まで40分前後で、片道の通常運賃は香港時間を基準に6時から23時59分まで65香港ドル(約1,200円)、0時から5時59分まで70香港ドル(約1,300円)である。
バスを降車して港珠澳大橋澳門辺検大楼に入ると、すぐにCTMとして携帯通信事業を行うCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊)および3Macau (3澳門)として携帯通信事業を行うHutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))の自動販売機を確認できた。
入境前のエリアであるため、入境前にプリペイドSIMカードを入手できる。
当然ながら入境後は入境前のエリアには戻れない。
入境後は港珠澳大橋澳門辺検大楼の出口付近にCTMおよびChina Telecom (Macau) (中国電信(澳門))の自動販売機を確認できた。
決済方法は自動販売機で異なり、入境前のCTMがMacau Pass (澳門通)とOctopus (八達通)、3MacauがMacau Pass、MPay (澳門銭包)、Simple Pay (聚易用)、Alipay (支付宝)、WeChat Pay (微信支付)、入境後のCTMがMacau Pass、China Telecom (Macau)がAlipayおよびWeChat Payとなっている。
いずれも2023年11月下旬に確認している。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者としてはSmarTone – Comunicacoes Moveis (数碼通流動電訊(澳門))も存在するが、SmarTone – Comunicacoes Moveisは港珠澳大橋澳門辺検大楼に自動販売機を設置していない。
マカオ特別行政区では2019年12月22日に施行したマカオ特別行政区第13/2019号法律(網絡安全法)に基づきSIMの利用に実名登録を義務化したため、自動販売機でプリペイドSIMカードを購入後は実名登録の実施が必要である。
港珠澳大橋を移動中は中国本土の移動体通信事業者に接続する場合もあるため、事前に香港特別行政区、マカオ特別行政区、中国本土で利用できる回線を用意すると最も便利である。
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