SK TelecomがLTE-Aを中断したとの報道について説明
- 2014年05月13日
- Android関連
SK Telecomは一部のメディアがLTE-Aのサービスを中止したと報道したことについて公式ブログで説明の記事を掲載していたことが分かった。
韓国メディアを中心に、SK Telecomがユーザへの通知なしにLTE-Aのサービスを中止したと報じられたことが発端である。
SK TelecomはLTE-Advancedを世界で初めて商用化した移動体通信事業者で、LTE-Aとして展開している。
LTE-Advancedの主要魏鬱であるキャリアアグリゲーションを導入し、それに対応したスマートフォンも投入している。
LTE-Aの中止疑惑を掛けられたSK Telecomであるが、一部メディアによる報道は正確ではないと説明している。
SK Telecomは追加で1.8GHz帯を獲得したことで、キャリアアグリゲーションを適用せずに連続した帯域でキャリアアグリゲーション適用時と同じ帯域幅を利用できるようになった。
連続した広帯域でのサービスをブロードバンドLTEと名付けており、ブロードバンドLTEを特別市と広域市で展開している。
ブロードバンドLTEの提供可能エリアではブロードバンドLTEを提供し、それ以外の地域では継続してLTE-Aを継続することを通知したと説明している。
明確に中止との言葉は用いられていないが、特別市と広域市ではLTE-Aを中止しているとも読み取れる。
また、LTE-Aを利用するためにLTE-Aに対応した端末を購入したユーザは損害を被るとの意見が出ているが、これも事実とは異なるとしている。
LTE-Aに対応した端末はブロードバンドLTEにも対応しており、ブロードバンドLTEのエリアではブロードバンドLTEを、ブロードバンドLTEのエリア外ではLTE-Aを利用できるとしている。
これについては事実で、LTE-Aの端末は全てLTE UE Category 4に対応する。
そのため、LTE-A適用時は10MHz幅+10MHz幅の計20MHz幅で下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsとなり、ブロードバンドLTEは連続した20MHz幅で下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsとなり、理論値についてはLTE-AとブロードバンドLTEに差はない。
よって、一般ユーザからみれば特に損害を被ることはないはずである。
帯域を束ねるためにはその処理が必要になるため、一般的には異なる帯域を束ねるよりも、連続した広帯域の方が速度は出やすい。
また、LTE-AであればLTE-Aに対応することが必須であるが、ブロードバンドLTEであればLTE-Aには非対応でもLTE UE Category 4に対応していれば、理論値はLTE-Aと同じ通信速度となる。
その他、LTE-Aに非対応でLTE UE Category 3の端末であれば、10MHz幅で下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsであったところが、ブロードバンドLTEの導入で下り最大100Mbps/上り最大50Mbpsとなる。
すなわち、旧端末も高速化されることになる。
韓国でも大きな話題となったGoogle Nexus 5やApple iPhone 5sは競合のKTよりも高速な通信速度で提供できることにもなる。
一部の無知なメディアは通知なしに中止しただのユーザに損害を与えるだのSK Telecomの批判を繰り返していたが、SK Telecomのネットワークの展開は実は合理的でユーザにもメリットがあると言える。
・SK Telecom
http://blog.sktworld.co.kr/4758
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