オーストラリア・キャンベラでモバイルを見るならCanberra Centreがオススメ
- 2017年05月15日
- Report
豪州の首都であり、オーストラリア首都特別地域(ACT)に属するキャンベラを訪問して現地のモバイル事情を見てきた。
キャンベラは首都であるが、こじんまりとした都市。
ニューサウスウェールズ州・シドニーやビクトリア州・メルボルンで見られるような高層ビルはあまりなく、人が少なく静かな街並みで、一見すると先進国の首都には見えない。
そんなキャンベラの中心部にはショッピングモールのCanberra Centreがあり、移動体通信事業者(MNO)の販売店も集まっている。
豪州のMNOはTelstra、Singtel Optus、Vodafone Hutchison Australia (VHA)の3社で、いずれもCanberra Centreに販売店を設置している。
キャンベラ空港(CBR)にはMNOの販売店が設置されておらず、自動販売機で仮想移動体通信事業者(MVNO)のプリペイドSIMカードが売られる程度で、自力で開通手続きを行わなければならない。
そのため、キャンベラでプリペイドSIMカードを購入するのであればCanberra CentreにあるMNOの販売店で購入すると楽である。
2017年5月時点でキャンベラ空港に到着する国際線の定期便はSingapore Airlinesが運航するシンガポール・チャンギ国際空港(SIN)とニュージーランド・ウェリントン国際空港(WLG)を結ぶ旅客便のみであるため、キャンベラ空港から豪州に入国する日本人は少ないと思われるが、プリペイドSIMカードを購入するのであれば豪州国内の経由地で購入しておいた方が無難であるのは言うまでもない。
MNOの販売店ではプリペイドSIMカード、端末、アクセサリ類を購入できるほか、MNOのブランドを冠した端末を含めたラインナップを一通り展示しているため、ある程度は楽しめるはずである。
なお、Canberra Centreではグラウンドフロア、日本的には1階の近い範囲内にTelstra、Singtel Optus、Vodafone Hutchison Australiaの販売店が集中している。
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Canberra Centreに入るTelstraの販売店
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Canberra Centreに入るSingtel Optusの販売店
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Canberra Centreに入るVodafone Hutchison Australiaの販売店
2016年時点で豪州ではスマートフォンのメーカーおよびブランド別の占有率で米国のAppleと韓国のSamsung Electronicsがそれぞれ4割前後、2社だけで8割前後も占める状況にある。
特に四半期ベースであれば、Appleだけで5割以上を占めることもあり、それだけAppleが人気な国である。
キャンベラのみならず、豪州ではシドニーやメルボルンなど都市を問わずAppleのiPhoneシリーズ、Samsung ElectronicsのGalaxy Sシリーズを頻繁に見かけ、確かにAppleとSamsung Electronicsが人気であることが見て取れた。
Appleが人気の豪州ではAppleの直営店であるApple Storeも多く、キャンベラにはApple Canberraの1店舗が設置されている。
Apple CanberraはCanberra Centreの1階、日本的には2階に入居し、人の出入りも多い印象であった。
iPhoneシリーズのスマートフォンはMNO各社も展示および販売しており、そもそも日本でも見られるため、わざわざApple Canberraに行く必要性は感じないが、Canberra Centreに行ったついでに寄るのはありだろう。
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Canberra Centreに入るApple Canberra
豪州の代表的な家電量販店と言えばJB Hi-Fi。
もちろん、JB Hi-FiもCanberra Centreに入っている。
JB Hi-FiはプリペイドSIMカード、端末、アクセサリ類などを販売するが、プリペイドSIMカードは自力で開通もしくはMNOの販売店に持ち込む必要があり、Canberra CentreにはMNOの販売店が入っているため、プリペイドSIMカードを購入するのであればMNOの販売店で購入する方が手っ取り早い。
豪州には中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)も参入している。
アジア各国ではスマートフォンの販売台数を勢いよく伸ばしており、豪州ではMNOもGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのスマートフォンを取り扱うが、AppleとSamsung Electronicsの2強を前に苦戦を強いられている。
豪州では存在感を示せていないGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsであるが、JB Hi-Fiの店内にはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのコーナーも用意されていた。
なお、Canberra Centreでは1階にJB Hi-Fiが入居している。
MNO各社の販売店、Apple Canberra、JB Hi-Fiの営業時間はCanberra Centreの営業時間に準じ、月曜日から木曜日が9時~17時30分(現地時間)、金曜日が9時~21時(同)、土曜日が9時~17時(同)、日曜日が10時~16時(同)となっているが、祝日は営業時間が異なるため注意しておきたい。
また、Canberra CentreのグラウンドフロアにはAustralia Postが運営する郵便局も設置されている。
郵便局では正規代理店としてMNOやMVNOのプリペイドSIMカードや端末を取り扱うため、モバイル的には郵便局も楽しめるかもしれない。
Canberra Centreにはモバイル関連の販売店が集まっているため便利であるが、キャンベラではCanberra Centreさえ行けばほかにはモバイル的に見るべきところはあまりないというのも正直な印象である。
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