中国・琿春市では携帯電話事業者も朝鮮語・ロシア語を併記
- 2017年09月08日
- Report
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)へ渡航するために、経由地として中国・吉林省の延辺朝鮮族自治州・琿春市を訪問した。
延辺朝鮮族自治州は公用語が朝鮮語と中国語で、条例でも朝鮮語と中国語の併記が義務付けられているため、看板などは原則として朝鮮語と中国語が併記される。
ただ、ロシアとも国境を接する琿春市ではキリル文字で表記されるロシア語の記載も多く、それは中国の携帯電話事業者も例外ではなく、一部の携帯電話事業者は看板にロシア語を記載している。
中国の携帯電話事業者はChina Mobile Communications (中国移動通信/中国移動:以下、China Mobile)、China United Network Communications (中国聯合網絡通信/中国聯通:以下、China Unicom)、China Telecom (中国電信)の3社で、そのうちChina MobileとChina Unicomは販売店の看板にロシア語を確認できた。
朝鮮語と中国語の併記は義務であるため、ロシア語も記載しているChina MobileとChina Unicomは3ヶ国語を併記することになる。
ロシア語の記載は義務ではないが、ロシアと国境を接する琿春市はロシア人の往来も多く、ロシア人の顧客も想定して琿春市では自主的にロシア語も記載している。
なお、琿春市の出入国審査場は琿春口岸と圏河口岸があり、琿春口岸はロシア・沿海地方(プリモルスキー地方)、圏河口岸は北朝鮮・羅先特別市と結ぶ。
琿春市は延辺朝鮮族自治州でロシアと国境を接する唯一の都市であり、ほかの都市では見られない琿春市ならではの光景が見られた。
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