ロシアのMTS、トルクメニスタン事業の閉鎖で20億円超の損失
- 2017年11月22日
- 海外携帯電話
ロシアのMobile TeleSystems (以下、MTS)は2017年第3四半期の業績を発表し、トルクメニスタン事業に関連して11億4,600万ロシアルーブル(約21億6,579万円)の損失を計上したことを明らかにした。
2017年第3四半期は売上高が前年同期比2.1%増の1,146億ロシアルーブル(約2,165億7,936万円)、純利益は前年同期比43%増の276億ロシアルーブル(約521億6,048万円)となった。
前年同期比で増収増益を達成したが、トルクメニスタンでは2017年9月29日に子会社のEconomy Society MTS-Turkmenistan (以下、MTS-TM)が業務停止し、MTS-TMの業務停止に伴う11億4,600万ロシアルーブルの減損損失を2017年第3四半期の決算に計上している。
MTSにおけるトルクメニスタン事業の規模は小さく、トルクメニスタン事業の閉鎖はMTSに大きな打撃を与えずに済んだ。
なお、MTS-TMの2017年第3四半期における売上高は前年同期比3.3%減の6,170万トルクメニスタンマナト(約19億7,615万円)、純損益は7,100万トルクメニスタンマナト(約22億7,400万円)の赤字となり、赤字転落した。
MTSの売上高におけるMTS-TMの割合は0.9%にとどまる。
業務停止の段階で携帯電話サービスの加入件数は165万5,100万件となっていた。
トルクメニスタンでは国営企業のTurkmentelekomの措置により、MTS-TMは事業継続が困難に追い込まれたとされている。
MTSはトルクメニスタンから事実上の撤退となり、ウズベキスタンからは2016年に撤退しているため、中央アジアのすべての国から撤退したことになる。
なお、トルクメニスタンからの撤退は約7年ぶり2度目である。
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