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韓国のMNOがGalaxy S9シリーズとV30S+ ThinQの予約を開始、早くも明暗分かれる



韓国(南朝鮮)の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecom、KT、LG Uplus (LG U+)はSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォン「Samsung Galaxy S9」および「Samsung Galaxy S9+」、LG Electronics製のスマートフォン「LG V30S+ ThinQ」の事前予約の受け付けを開始した。

2018年2月28日より同時に事前予約の受け付けを開始しているが、韓国メディアによるとSamsung Galaxy S9シリーズとLG V30S+ ThinQで早くも明暗が分かれた模様である。

首都・ソウルの明洞で営業する移動体通信事業者の代理店で調査したところ、事前予約のために訪問した顧客のうち8割がSamsung Galaxy S9シリーズを選択したと伝えられている。

SK Telecomの代理店の関係者は「予想通りにSamsung Galaxy S9シリーズの顧客が圧倒的に多い」と述べ、KTの代理店の関係者は「13時30分の時点ではSamsung Galaxy S9シリーズの顧客のみ」と述べたという。

また、LG GroupでLG Electronics製のスマートフォンの販売比率が比較的高いLG Uplusの代理店では、「14時の時点でLG V30S+ ThinQの顧客はひとりもおらず、Samsung Galaxy S9シリーズの顧客のみ訪れた」と述べており、LG Electronicsにとって悲しい状況となっている。

ただ、この結果はすでに予想されていた。

Samsung Galaxy S9シリーズは完全に新しいスマートフォンで注目度も高いが、一方でLG V30S+ ThinQはLG V30およびLG V30+のマイナーチェンジで、発表直後より顧客の関心はSamsung Galaxy S9シリーズに集中した。

なお、LG V30S+ ThinQのハードウェアはLG V30やLG V30+と電気的に共通で、LG V30やLG V30+が不振の状況でそれのマイナーチェンジのLG V30S+ ThinQが注目を集めることは難しいと思われる。

性能や価格などを考慮して、個人的にはLG V30S+ ThinQなんて誰が買うのかと思っていたので、完全に予想通りの結果である。

Samsung Galaxy S9シリーズは2018年3月16日に発売する予定で、LG V30S+ ThinQは1週間早い2018年3月9日に発売する予定であるが、発売日で先行する効果は皆無と考えてよいだろう。

韓国におけるスマートフォンの販売は移動体通信事業者を通じた販売が圧倒的に多い状況で、Samsung Galaxy S9、Samsung Galaxy S9+、LG V30S+ ThinQはすべての移動体通信事業者が取り扱うが、LG V30S ThinQはすべての移動体通信事業者が取り扱わず、LG Electronicsのスマートフォン事業は2018年上半期も厳しい状況が続く見込み。


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