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LGがスマホ担当のMC事業本部を縮小、MC事業本部単体では債務超過に



韓国(南朝鮮)のLG Electronicsは2017年通年の事業報告書を公開し、スマートフォンなど携帯端末事業を担うMC (Mobile Communications)事業本部の規模を縮小したことが判明した。

MC事業本部の従業員数は男性が3,685人、うち無期雇用が3,679人、有期雇用が6人、女性が1,322人、うち無期雇用が1,314人、有期雇用が8人、合計で5,007人となった。

無期雇用の正社員は前年比26.1%減の4,993人となり、人員削減を実施したことが分かる。

携帯端末の製造拠点は韓国、中国、ベトナム、ブラジルで変わりないが、スマートフォンを筆頭に携帯端末の販売不振を受けて、製造能力は前年比19.2%減の6,722万9,000台に縮小した。

携帯端末の製造台数は前年比15.4%減の5,728万1,000台となり、製造台数こそ減少したが、製造能力を大幅に縮小していたため、稼働率は前年比3.8ポイント増の85.2%となった。

MC事業本部傘下の研究所も規模を縮小しており、GSM端末研究所、次世代端末研究所、CDMA研究所、端末技術研究所を廃止し、MC事業本部傘下の研究所はMC研究所と端末研究所に簡素化した。

なお、GSM端末研究所、次世代端末研究所、CDMA研究所、端末技術研究所の必要な機能はMC研究所に統合または最高経営責任者(CEO)直属の融複合事業開発センターに移管している。

MC事業本部の売上高は前年比3.0%減の11兆6,663億韓国ウォン(約1兆1,741億円)で、LG Electronicsの連結売上高のうち前年比2.7ポイント減の19.0%を占めた。

また、MC事業本部の売上高のうち外部顧客売上高が11兆6,657億韓国ウォン(約1兆1,741億円)、内部顧客売上高が6億韓国ウォン(約6,039万円)となった。

営業損失は7,172億韓国ウォン(約722億円)となり、前年比で赤字幅は縮小したものの、依然として赤字が続いた。

MC事業本部の資産は5兆4,420億韓国ウォン(約5,477億円)、負債は5兆9,433億韓国ウォン(約5,981億円)、純資産は5,013億韓国ウォン(約505億円)のマイナスとなり、MC事業本部単体では2017年に負債が資産を上回る債務超過の状態となった。

なお、LG Electronicsの資産と負債のうち、MC事業本部の資産は前年比2.5ポイント減の13.2%、負債は前年比0.3ポイント減の22.4%を占めた。

LG Electronics

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