NTTドコモのワンナンバーフォン ON 01、当初は2018年夏に発売予定もZTE制裁で延期か
- 2018年10月18日
- docomo-ZTE
NTT DOCOMOが発表したZTE (中興通訊)製のワンナンバーサービス対応製品「ワンナンバーフォン ON 01」について、当初は2018年夏に発売する計画が延期された模様で、そう推測する根拠を書いてみる。
ワンナンバーフォン ON 01で特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)を確認すると、電波法に基づく工事設計認証の工事設計認証番号は022-100041、電気通信事業法に基づく設計認証の設計認証番号はADF17-0090018となっている。
ともにZTEが申請したZ2301の番号であるため、ワンナンバーフォン ON 01のメーカー型番はZ2301と断定できる。
Z2301が認証機関を通過した履歴を振り返ると、2017年9月5日、2017年9月19日、2018年1月10日にBureau Veritas Japan、2017年9月29日にCertificate Technical Support Center (認証技術支援センター)、2018年3月20日にBluetooth SIGの認証を取得している。
多数の認証機関の中でもBluetooth SIGの認証は発売時期が迫れば取得することが多いため、タイミングを考慮するとワンナンバーフォン ON 01は2018年夏商戦向けに投入する方向で準備を進めていたと思われる。
ただ、米国政府は2018年4月15日付けでZTEと同社の完全子会社であるZTE Kangxun Telecommunications (深圳市中興康訊電子)を制裁対象に指定して米国原産の製品や技術などの利用を禁じたことで、ZTEは主要な事業の停止に追い込まれた。
ZTEは制裁措置が解除される2018年7月13日までは全世界で新製品の投入を中断しており、その影響で2018年夏はワンナンバーフォン ON 01の発売を見送った可能性が高い。
制裁措置の解除後、NTT DOCOMOはワンナンバーフォン ON 01の取り扱いに問題がないと判断したため、2018年10月下旬に発売することで決定したと思われる。
なお、認証情報から通信方式および対応周波数はFDD-LTE 2100(B1)/800(B19) MHz, W-CDMA 2100(I)/800(VI/XIX) MHzに対応すると分かる。
LTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)やBluetooth 4.1も利用できる。
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